新政局懇談会

新政局懇談会（しんせいきょくこんだんかい）

新政局懇談会は、2001年に民主党内で最左派のグループとして結成され、主に旧社会党出身者を中心に集まった政治集団です。このグループは、通称「横路グループ」としても知られています。1900年代末には民主党の右傾化を懸念する動きがあり、それを受けて編成されたのが「政局懇談会」という勉強会でした。この勉強会がその後、新政局懇談会へと進化したのです。

発足の背景

新政局懇談会は、1998年の民主党発足時に、右寄りの方針に対して危機感を持った横路孝弘を中心に形成されました。2001年に入ると、旧社会党出身の政治家や旧総評系労組出身者、さらには非労組出身の議員も加わって、政策グループとしての発展が決定されます。横路が会長に就任し、赤松広隆や鉢呂吉雄といったメンバーが世話人として活動を始めました。

政策や活動

このグループは国のかたち研究会やリベラルの会等と連携しつつ、時には安全保障政策について小沢グループとの協調も見せました。一方で、保守系グループとはしばしば対立し、党内での存在感を示す活動もありました。しかし、メディアへの露出は少なく、メンバーのスキャンダルが相次ぐなど、影響力が減少していきました。これは、政局が厳しい状況にあったこととも関連しているでしょう。

沿革と選挙の影響

2005年の衆議院選挙では、メンバーの多くが落選し、団体としての影響力が一層減少しました。その後の代表選でも、他の党内グループが自主投票をする中、グループ全体での支持決定が覆ることが多かったです。2007年には参議院選挙で多くの労組系候補が当選し、党内の影響力を一時的に拡大しましたが、次第に勢いが失われていきました。

分裂と衰退

2010年以降は、小沢陣営との関係が密になり、党内での立場も分裂していきました。特に、2011年の内閣改造や代表選でのバラバラな行動が目立つようになりました。2012年に赤松が新たにサンクチュアリを結成し、その後このグループは旧社会党系として認識されるようになります。結果として、新政局懇談会はその役割を終え、その後の流れはサンクチュアリに引き継がれていきました。

終息と影響

新政局懇談会は独特の立場で活動していましたが、時代の移り変わりとともにその影響力は大きく後退しました。党内の動きや外部の圧力に影響されながらも、左派系グループの象徴的な存在として、当時の政治に一石を投じたことは否めない事実です。横路の引退後、メンバーはサンクチュアリに集約され、そこで新たな政治活動を行なっています。

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