新日本三大夜景

新日本三大夜景とは

新日本三大夜景は、2003年4月に「新日本三大夜景・夜景100選事務局」によって選定された、日本を代表する3つの夜景スポットです。この選定は、単に美しい夜景を選ぶだけでなく、訪れる人が感動できること、観光地としての利便性、そして施設としての整備状況も考慮されました。

選定の背景

このプロジェクトは、夜景愛好家が集まる「夜景倶楽部」から始まりました。代表の縄手真人は、会社員として働く傍ら夜景スポットを巡り、その魅力を広く伝える活動を行っていました。2002年4月には「新日本三大夜景・夜景100選事務局」が発足し、選定基準の策定や候補地の選定、一般からの意見募集が行われました。

選定方法

選定にあたっては、以下の4つの基準が設けられました。

1. 感動的な夜景: 訪れる人が心から感動できるような美しい夜景であること。
2. 観光地としての立地: 一定規模以上の観光地や都市の近くにあること。
3. アクセスの良さ: 道程が整備されており、容易にアクセスできること。
4. 一般開放: 展望施設として一般に開放されていること（宿泊施設や飲食店は除く）。

これらの基準に基づき、プロジェクトメンバーが19か所の候補地を選定し、一般からの投票を募りました。しかし、投票数だけでは人口の多い都市に票が集中してしまうため、独自の計算方法「得票率/夜景集客力人口1000」を用いて、夜景スポット周辺の地域からの集客力を考慮しました。この結果、投票率では1位、8位、9位だった3つのスポットが、新日本三大夜景（案）として選出されました。

その後、関係自治体との確認を経て、2003年4月1日に正式に新日本三大夜景が発表されました。

選ばれた3つの夜景

新日本三大夜景として選ばれたのは以下の3か所です。

山梨県笛吹川フルーツ公園（山梨県山梨市）: 昼間は果樹園が広がる丘陵地帯ですが、夜になると甲府盆地を中心とした美しい夜景が広がります。
若草山（奈良県奈良市）: 古都奈良を一望できる山で、奈良公園や東大寺などの歴史的建造物と夜景が織りなす美しい景観が楽しめます。
皿倉山（福岡県北九州市八幡東区）: 北九州工業地帯の夜景を一望できる山で、工業地帯ならではの独特な夜景が魅力です。

その他の情報

日本の夜景100選: 2004年8月には、同じ事務局によって「日本の夜景100選」も発表されています。
日本新三大夜景: 一般社団法人夜景観光コンベンション・ビューローが2015年より「日本新三大夜景」を発表していますが、これは新日本三大夜景とは別のものです。

新日本三大夜景は、その選定過程や基準の独自性から、単なる夜景スポットではなく、地域の魅力を発信する重要な役割を担っています。これらのスポットを訪れることで、日本の夜景の多様性と美しさを感じることができるでしょう。

関連情報

* 新日本三大夜景・夜景100選 : 公式サイト

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