新日本婦人の会

新日本婦人の会の概要

新日本婦人の会（しんにほんふじんのかい、英: New Japan Women's Association）は、日本における女性の権利や地位向上を目指す団体であり、1962年に設立されました。この団体は全国に支部を設けており、国連に登録されたNGOとしても活動しています。略称は「新婦人」です。

歴史的背景

新日本婦人の会の設立は、日本共産党の第8回党大会に遡ります。1961年7月に開催されたこの大会では、婦人たちの団結と全国的な婦人組織の創設が提案されました。この動きは、1961年8月に行われた全国婦人党員活動者会議で加速し、9月には「婦人民主クラブ」の主要メンバーとの会談によって新たな婦人団体の設立が具体化しました。

1962年10月には正式に新日本婦人の会が結成され、初代代表委員には平塚らいてうや羽仁説子が選出されました。彼女たちはその後、女性の権利を守るための様々な活動を展開しました。

活動内容

新日本婦人の会は、女性の権利を守るために、幅広い事業を展開しています。特に、消費者問題や反核運動、さらには自衛隊に対する反対活動などが注目されています。2003年には国連経済社会理事会の特別協議資格を取得し、国際的な舞台でもその活動を広げています。会員は約20万人を誇り、機関誌「新婦人しんぶん」と月刊誌「女性＆運動」を発行しています。

近年の活動と主張

近年、同団体は選択的夫婦別姓制度の導入を求める運動や、「脱原発100万人アクション」といった環境問題への取り組みを強化しています。また、韓国の市民団体などと連携し、慰安婦問題に関する謝罪と賠償を求める国際的な運動も展開しています。

特に自衛隊に対する立場は強く、これまでにさまざまなイベントへ自衛隊が参加することに対して中止を求める活動を行い、公共施設の利用に関しても問題提起をしています。これに対し、一部メディアや都市議会議員からは厳しい批判を受けているものの、団体は反論し、自らの政治的立場を明確にしています。

まとめ

新日本婦人の会は、日本における女性の権利向上を追求する重要な団体として、60年以上にわたり活動を続けています。多様なテーマに取り組みながらも、主要な関心事として女性の権利を扱い、国内外で日本の女性を代表する団体としての役割を果たし続けることを目指しています。この団体の活動は、日本共産党との関係も深く、安全に保障された権利を求める女性たちの声を政治的にも大いに発信しています。

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