新東京国際空港公団法

新東京国際空港公団法は、1965年（昭和40年）6月2日に公布された法律で、新東京国際空港（現在の成田国際空港）の建設と運営を目的としていました。この法律は、略称として「公団法」とも呼ばれていました。

制定の背景

運輸省は、1964年（昭和39年）6月に新東京国際空港公団法の立案に着手しました。翌1965年（昭和40年）2月27日には、第48回通常国会に法案が提出され、同年6月1日に可決・成立しました。この法律に基づき、空港建設予定地が成田に決定されたことを受け、1966年（昭和41年）7月5日に「新東京国際空港の位置を定める法令」が、翌7月6日には「新東京国際空港公団法の施行日を定める政令」が公布されました。そして、同年7月7日に法律が施行され、7月30日に新東京国際空港公団が設立されました。

法律の構成（廃止時点）

この法律は、以下の構成で成り立っていました。

第1章 総則（第1条 - 第8条）：法律の目的や基本事項を定めていました。
第2章 役員及び職員（第9条 - 第19条）：公団の役員や職員に関する規定を定めていました。
第3章 業務（第20条 - 第24条）：公団の業務範囲や内容を定めていました。
第4章 財務及び会計（第25条 - 第35条）：公団の財務や会計に関する規定を定めていました。
第5章 監督（第36条・第37条）：公団に対する国の監督に関する規定を定めていました。
第6章 雑則（第38条 - 第40条）：その他必要な事項を定めていました。
第7章 罰則（第41条 - 第43条）：法律違反に対する罰則を定めていました。
附則：法律の施行に関する補足的な規定を定めていました。

法律の廃止

新東京国際空港公団法は、その後の成田国際空港株式会社法施行により廃止されました。これにより、空港の運営主体は公団から株式会社へと移行しました。

関連項目

* 成田国際空港 (企業)

この法律は、成田空港の建設と運営の初期段階において重要な役割を果たしました。その後の法改正や組織変更を経て、現在の成田国際空港に至っています。

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