新橋演舞場

新橋演舞場

新橋演舞場（しんばし えんぶじょう）は、東京都中央区銀座六丁目に位置する伝統ある劇場です。1922年に設立されて以来、春と秋に新橋芸妓による「東をどり」が公演されており、特に春の東をどりは東京の風物詩となり、今なお多くの観客に親しまれています。

歴史

新橋演舞場は1925年にオープンされ、当初は新橋芸者の技芸を披露する場を目的としていました。3階建てで客席数は1679で、初回公演として「東をどり」が行われました。1940年に松竹株式会社が興行を受け持つようになり、その後も数多くの舞台作品が上演されています。

1945年の東京都内の大空襲で劇場は焼失しましたが、1948年に復興し再開しました。その後、1979年には改築のため一時閉鎖され、1982年に新しい劇場として再建されました。この新設された劇場は、日産自動車の新本社館と一体化した形で、1430席を備えています。

2010年から2013年にかけて、歌舞伎座の改築に伴い、大歌舞伎興行の常設小屋としても利用されました。この間、劇場の正面玄関には櫓が揚げられ、定紋である「雪月花」がデザインされた布が飾られていました。

今では、新橋演舞場は松竹の主要な拠点として、歌舞伎や新派、松竹新喜劇など幅広いジャンルの公演が行われています。更新された客席や設備は、観客にとって快適な観劇体験を提供しています。

定紋「雪月花」

新橋演舞場の定紋は「雪月花」で、上部に「雪輪」があり、その下に黒い「月」、さらにその下に「山桜」がデザインされています。松竹の宣伝などでは、時として松竹マークが代用されることもあります。

開催される公演

演舞場では、年に数回の「東をどり」をはじめ、季節毎に多彩な演目が上演されており、観客は伝統的な文化や新しい舞台芸術を楽しむことができます。また、演舞場の魅力は、演奏、演出、さらに舞台デザインにまで及び、その全てが一体となって美しい物語を描き出します。

新橋演舞場は、文化的な場所であると同時に、現代的なエンターテインメントを提供する場でもあります。そのため、多くの観客にとって、訪れること自体が特別な体験となっています。劇場は、来場者に日本の伝統芸能の奥深さと魅力を広め続けています。

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