新津きよみ

新津 きよみについて

新津きよみ（にいつ きよみ、生誕1957年5月4日）は、日本の小説家であり、長野県大町市の出身です。彼女の作品は、特に女性心理に焦点を当てたサスペンスやホラーで知られています。新津は、同じく小説家である夫の折原一と共に文壇で活躍しており、それぞれのスタイルとテーマで魅了しています。

経歴

彼女は大町市立仁科台中学校を卒業後、長野県松本深志高等学校に進学し、先輩には著名な作家の務台俊介がいました。その後、青山学院大学の文学部でフランス文学を学び、卒業後は企業でOLとして働きながら、講談社フェーマススクールズで小説の基礎を学びました。そこで得た知識を生かして、講師の山村正夫の後押しを受けつつ、小説の投稿を開始。1987年には第7回横溝正史賞に応募した作品が最終候補となり、1988年には「両面テープのお嬢さん」で小説家としてデビューしました。

新津は自身の作品を通じて、女性の内面や日常生活の緊張感を豊かに描写することに定評があり、特に日常にひそむサスペンスやホラー要素を織り交ぜた作品が多くあります。著名な作家である森村誠一も、新津の初期作品に青春ミステリーの色合いがあったとしつつ、後期にはより家庭に根ざしたドメスティック・ミステリーやホラーにシフトしたと述べています。

2014年からは信濃大町観光大使を務め、大町市の魅力を広める活動にも積極的に関わっています。2018年には『二年半待て』が徳間文庫大賞を受賞し、その業績はますます確固たるものとなっています。

作品リスト

新津きよみは、さまざまなシリーズと長編作品を出版しています。以下は彼女の著名なシリーズです。

• - ヴァージン家族シリーズ

- 『ヴァージン家族』（1988年）
- 『ヴァージン家族〈2〉殺人デパートの巻』（1988年）

• - 女監察医・叶理香子シリーズ

- 『女監察医・叶理香子』（1991年）
- 『喪失の殺意 女監察医・叶理香子の検案調書から』（1991年）

• - 三上量子シリーズ

- 『恐怖の白昼夢 ドリーム・カウンセラー三上量子』（1993年）
- 『眠れない花嫁 サイコセラピスト三上量子＆探偵四方晴彦』（1993年）

• - 七倉愛子シリーズ

- 『指名手配 特別捜査官七倉愛子』（2011年）
- 『逃げ切り 特別捜査官七倉愛子』（2013年）

また、彼女は数多くの長編作品や短編集を手がけており、「結婚させない女」「招待客」「愛読者」などが特に目を引きます。短編集においても、作品ごとに独自のテーマを探求し、心理描写の深さで読者を惹きつけています。

映像化作品

新津の作品は、テレビドラマや映画としても多く製作されており、特に『金曜エンタテインメント』や『火曜サスペンス劇場』で多くの原作が映像化されています。これにより、彼女の作品が新しい世代の視聴者に広まり続けています。

まとめ

新津きよみは、その豊かな文学的表現と深い心理洞察を持つ作品で、読者に感動と驚きを提供しています。家庭を舞台にした人間の内面に迫る彼女の作品は、多くの読者に愛され、支持されているのです。今後の彼女の活躍にも、引き続き注目したいところです。

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