新潟リハビリテーション病院

新潟リハビリテーション病院（にいがたリハビリテーションびょういん、Niigata Rehabilitation Hospital）は、新潟県新潟市北区にある私立の病院です。新潟県内で初めて回復期リハビリテーション病棟を開設したリハビリ医療の専門病院として知られています。急性期治療後の集中的なリハビリテーションを中心に、運動器疾患の治療やスポーツ関連の医療にも重点を置いています。また、整形外科、内科、神経内科、歯科・歯科口腔外科など、リハビリテーション科以外の一般診療科も備え、地域の幅広い医療ニーズに応える体制を整えています。

沿革と概要

当院の源流は、1990年に開設された尾山病院にあります。2001年4月、尾山病院を母体として、現在の新潟リハビリテーション病院として再出発しました。これは、NSGグループに属する新潟医療福祉大学の教育・臨床研究施設としての役割と、地域リハビリテーションの中核を担う病院としての役割を果たすためでした。

開設以来、リハビリテーション医療の提供体制強化に注力しており、特に2005年には新潟県内で最も早く回復期リハビリテーション病棟を開設したことが大きな特筆点です。これにより、脳血管疾患や運動器疾患などで集中的なリハビリが必要な患者様への早期介入を可能にしました。2013年には医療法に基づく疾病予防運動施設「メディカルフィットネスロコパーク」を併設するなど、リハビリテーションから予防、健康増進までを連携して行う総合リハビリテーション施設へと発展しています。また、地域包括ケア病床の導入・増床（2014年22床、2016年70床）や訪問リハビリテーションの開始（2016年）など、地域医療への貢献機能も拡大しています。2008年には日本医療機能評価機構の認定も受けています。

医療の特徴

当院の医療における主要な柱は、回復期リハビリテーションと運動器疾患の診療です。回復期リハビリテーションでは、多職種チームによる個別リハビリ計画に基づき、患者様の機能回復と社会復帰を支援します。

運動器疾患の診療では、骨折や変性疾患などに加え、スポーツ障害への対応が特に強みです。日本体育協会公認スポーツドクターを含む専門チームが、診断から治療、リハビリ、予防までを一貫して行います。スポーツ選手の特性に合わせた「スポーツリハビリ外来」を開設しているほか、地域のスポーツ障害予防活動として「野球障害ケア新潟ネットワーク」を組織し、少年野球選手の野球肘検診などを実施しています。プロスポーツチームであるアルビレックス新潟や新潟アルビレックスBBをはじめ、様々なスポーツ団体・個人のサポート機関としても貢献しています。

診療科

以下の診療科で診療を行っています。

一般外来: リハビリテーション科、整形外科、内科、神経内科、歯科・歯科口腔外科
特殊外来: スポーツリハビリ、骨粗鬆症予防、慢性腰痛・せぼねの変形、もの忘れ、禁煙、糖尿病、嚥下評価など、専門的な外来を複数設けています。

併設・関連施設

デイケアセンターきざき: 通所リハビリテーション
訪問リハビリきざき: 訪問リハビリテーション
メディカルフィットネスロコパーク: 疾病予防運動施設
健康管理センター: 日帰り人間ドック、各種健康診断
新潟骨の科学研究所: 骨の科学的解析
アクティブデイシリーズ: 機能訓練に特化した半日型デイサービス（複数事業所）

これらの施設が連携し、リハビリテーションから健康維持・増進までの連続的なサービスを提供しています。

交通アクセス

JR新潟駅・JR新発田駅より: 新潟交通 E46 大形線バス「尾山」バス停下車。
JR豊栄駅・JR新崎駅より: 病院巡回バスを利用。

新潟リハビリテーション病院は、新潟医療福祉大学やNSGグループとの連携のもと、高度なリハビリテーション医療と地域医療の推進に努めています。当院の不動産はJ-REIT（ヘルスケア&メディカル投資法人）に組み入れられており、その運営基盤も安定しています。地域社会の健康と福祉の向上に貢献し続けています。

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