新潟県立がんセンター新潟病院

新潟県立がんセンター新潟病院：歴史と医療の歩み

新潟県立がんセンター新潟病院は、新潟県新潟市中央区に位置する、都道府県がん診療連携拠点病院として指定されている重要な医療機関です。性病予防を目的とした新潟県立新潟病院として1950年に開院して以来、幾多の変遷を経て、現在のがん治療の中核を担う病院へと発展を遂げてきました。

開院から高度医療拠点へ

当初は内科と性病科（皮膚科、泌尿器科）を有する20床の小さな病院でしたが、1950年代後半には病床数が増加し、1958年には新潟県によるがん対策推進委員会の設置を機に、がん治療の総合センター建設が決定しました。

1961年には新潟県立ガンセンター新潟病院と改称し、総合病院としての承認を受けます。内科、外科、小児科など幅広い診療科目を設置、病床数も増加しました。しかし、1964年の新潟地震では大きな被害を受け、一時閉鎖を余儀なくされました。

地震からの復興を経て、1980年代には隣接地の全面改築工事が行われ、現在の近代的な施設が誕生しました。1987年には再び名称変更を行い、現在の「新潟県立がんセンター新潟病院」となりました。この改築によって、診療科目はさらに充実し、高度な医療を提供できる体制が整いました。2002年には地域がん診療拠点病院、2007年には都道府県がん診療連携拠点病院の指定を受け、その役割はますます重要性を増しています。

充実した診療体制

現在、新潟県立がんセンター新潟病院では、内科、外科、小児科を始め、呼吸器外科、脳神経外科、婦人科、整形外科など、幅広い診療科が設置されています。特に、がん治療に特化した専門性の高い診療科が充実しており、高度ながん医療を提供しています。また、緩和ケア科や麻酔科なども設置され、患者さんのQOL（生活の質）向上にも力を入れています。さらに、病理診断科の充実により、正確な診断に基づいた適切な治療が提供されます。

これらの診療科に加え、放射線科、口腔外科、精神科といった専門性の高い科も設置され、包括的な医療を提供できる体制を整えています。

アクセスと周辺環境

病院へのアクセスは良好です。JR越後線白山駅南口から徒歩約1分、BRT萬代橋ライン「白山駅前」停留所からも徒歩圏内に位置しています。また、新潟交通バスや高速バスの停留所も近くにあるため、公共交通機関を利用して容易にアクセスできます。自家用車の場合は、磐越自動車道新潟中央ICから約10分です。

周辺には、新潟市立白新中学校、新潟理容美容専門学校、新潟放送本社などの施設があり、比較的賑やかな環境の中に位置しています。

新潟県立がんセンター新潟病院の役割

新潟県立がんセンター新潟病院は、新潟県におけるがん医療の中核施設として、高度な医療技術と充実した医療体制を提供しています。地域住民の健康を守るため、がんの予防、早期発見、治療、そして緩和ケアまで、包括的な医療を提供することに尽力しています。今後も、地域社会のニーズに応えるべく、医療技術の向上とサービスの充実を目指し、地域がん医療をリードしていく存在であり続けるでしょう。

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