新潟県立柏崎総合高等学校

新潟県立柏崎総合高等学校は、新潟県柏崎市に所在する県立の総合高等学校です。その歴史は古く、1911年（明治44年）4月25日に刈羽郡立農業學校として産声を上げました。その後、時代の変遷と共に校名を変え、（旧制）新潟縣立柏崎農學校を経て、戦後の学制改革によって1948年（昭和23年）4月には新潟県立柏崎農業高等学校となりました。

2000年代に入り、新潟県内の高等学校再編計画に基づき、柏崎地域の学校統合が行われることになりました。2002年（平成14年）4月、柏崎農業高校の全学科に加え、新潟県立柏崎商業高等学校の全学科、そして新潟県立柏崎常盤高等学校の被服科が募集を停止し、これらを柏崎農業高校に新設される総合学科へと統合することになりました。この大規模な再編に伴い、柏崎農業高校は校名を現在の新潟県立柏崎総合高等学校へと改称し、新たなスタートを切りました。

なお、柏崎商業高校は、統合年度である2001年（平成13年）4月に入学した生徒たちが卒業する2004年（平成16年）3月まで学校として存続しました。その校舎は、その後、新潟県立柏崎翔洋中等教育学校の施設として活用されています。また、柏崎常盤高校は被服科の募集は停止しましたが、普通科のみの高校として現在も存続しています。

学校の敷地は、歴史的な場所に位置しています。越後国の戦国大名で、上杉謙信の軍師としても知られる宇佐美定満の居城であった琵琶島城の跡地です。現在、学校敷地内には、往時の名残を示す石碑や説明板が設置されています。昭和初期頃までは、土塁などの城郭の遺構も確認できたと伝えられています。

現在、本校に設置されている課程は全日制課程のみで、全ての学級が総合学科となっています。総合学科は5学級で構成されており、生徒は将来の進路に合わせて多様な学習ができるよう、以下の7つのコースが設けられています。

人文科学コース（文系）
自然科学コース（理数系）
アグリフードコース（農業系）
環境工学コース（工業系）
ビジネス会計コース（商業系）
情報技術コース（産業系）
* 生活福祉コース（福祉系）

課外活動においても活発な取り組みが見られます。特に吹奏楽部は過去に顕著な実績を残しており、2003年度には第3回東日本学校吹奏楽大会フェスティバル部門でバンドジャーナル賞を受賞、2004年度には第4回東日本吹奏楽大会に出場し銅賞を受賞しています。また、西関東吹奏楽コンクールにおいても、2006年度と2015年度に高校Bの部でそれぞれ銀賞、銅賞を獲得しています。

農業クラブも全国レベルでの活躍が見られます。2005年度には、日本学校農業クラブ連盟の全国大会に意見発表、農業鑑定、クラブ員代表者会議の各分野で出場または参加しました。特に、意見発表の「文化・生活」部門に出場した生徒は、その優れた発表内容により最優秀を受賞するという栄誉に輝きました。

本校およびその前身校からは、各界で活躍する多くの著名な人材を輩出しています。旧制の柏崎農學校からは、元柏崎市長や新潟産業大学理事長を務めた飯塚正氏が、柏崎農業高校からは、篤農家として知られ、矢田営農組合代表理事や原酒造和醸蔵杜氏を務めた石黒芳和氏、そして現新潟県議会議員（柏崎市刈羽郡選挙区選出）である東山英機氏などが名を連ねています。

交通アクセスとしては、JR東日本（信越本線・越後線）の柏崎駅が最寄りの駅となります。柏崎駅の南口からは、南方向へ約1.6kmの距離に位置しており、徒歩でおよそ20分程度で学校に到着することができます。

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