刈羽郡

刈羽郡の概要

刈羽郡（かりわぐん）は、新潟県に位置する郡であり、その歴史は古代にまで遡ります。現在の郡域は刈羽村のみですが、かつてはより広範な地域を包含していました。この郡の歴史を語る上で、前身にあたる三島郡（みしまぐん）についても触れる必要があります。

郡の基本情報

2024年1[[1月1日]]現在の推計人口は4,151人、面積は26.27平方キロメートル、人口密度は1平方キロメートルあたり158人となっています。現在、刈羽郡には以下の1つの村が含まれています。

刈羽村（かりわむら）

郡域の変遷

1879年（明治12年）に行政区画として刈羽郡が発足した当初、その郡域は現在の刈羽村に加え、以下の地域を含んでいました。

柏崎市の大部分（高柳町田代および青海川、笠島、小杉、吉尾、蕨野以西を除く）
* 長岡市の一部（小国町大貝を除く小国町各町・千谷沢）

歴史

古代から近世

刈羽郡の地域は、古代には越中国古志[[郡]]に属していました。大宝2年（702年）に越後国に割譲され、平安時代には古志[[郡]]から分離し、三島郡（みしまぐん）となりました。中世に入り、古志[[郡]]からさらに山東郡（さんとうぐん、後の三島郡）が分離した頃から、三島郡は刈羽郡または苅羽郡と呼ばれるようになりました。江戸時代初期には、幕府が郡の呼称を旧に復すると称して沼垂郡（ぬったりぐん）とした時期がありましたが、沼垂郡は本来、越後国北部の阿賀野川以北を指す郡名であり、この改称は誤りでした。

近代以降の沿革

明治初年時点での支配状況は、「旧高旧領取調帳」に記載されており、幕府領は全域が桑名[[藩]]の預地でした。慶応4年（1868年）の戊辰戦争では、新政府軍が桑名[[藩]]の陣屋があった柏崎を制圧しました。その後、幕府領や旗本領、桑名[[藩]]領は柏崎県（第1次）の管轄となり、柏崎県は一時的に新潟府に合併されることが決定しましたが、実行には移されませんでした。明治2年（1869年）には、再度柏崎県が廃止され、越後府（第2次）に合併、その後旧柏崎県の管轄地は柏崎県（第2次）の管轄となりました。明治3年（1870年）には長岡藩が廃藩となり、その領地は柏崎県の管轄となりました。

明治4年（1871年）の廃[[藩置県]]により、藩領は椎谷県、上山県、与板県、高田県の管轄となりましたが、第一次府県統合により全域が柏崎県の管轄となりました。

明治初期には、山谷新田が堀村に、小池新田が半田村にそれぞれ合併され、明治6年（1873年）には新潟県（第2次）の管轄となりました。その後、北川原村と城川原村が合併して上条村となり、明治8年（1875年）には別山新田が別山村に合併するなど、村の合併や統合が繰り返されました。

明治12年（1879年）には、郡区町村編制法の施行により行政区画としての刈羽郡が発足し、郡役所が柏崎町に設置されました。明治13年（1881年）には、十日市村から大湊村が分村し、明治14年（1882年）には長鳥村が東長鳥村と西長鳥村に分村するなど、村の分割や新設が行われました。

町村制以降の沿革

明治22年（1889年）の町村制施行により、複数の町村が発足しました。明治23年（1890年）には石地町村が町制を施行し石地町となり、明治30年（1897年）には新潟県で郡制が施行されました。その後、明治32年（1899年）や明治33年（1900年）には町村合併が行われ、明治34年（1901年）には大規模な町村統合が実施されました。

大正12年（1923年）には郡会が廃止されましたが、郡役所は存続しました。その後、大正13年（1924年）には下宿村と大洲村が柏崎町に編入され、大正15年（1926年）には郡役所が廃止されました。昭和3年（1928年）には枇杷島村が柏崎町に編入され、昭和15年（1940年）には鯨波村が柏崎町に編入、その後柏崎町が市制を施行し柏崎市となり、郡から離脱しました。

昭和20年代から昭和30年代にかけて、刈羽郡では多くの町村合併や編入が行われました。昭和60年（1985年）には、上条村、野田村、鵜川村が合併して黒姫村が発足し、石地町と内郷村が合併して朝日町が発足、小国村と上小国村が合併して小国町が発足しました。中通村の一部が刈羽村に、一部が北条村に、残りが柏崎市に分割編入されました。また、昭和32年（1957年）には高浜町と黒姫村の一部が柏崎市に編入され、中鯖石村と南鯖石村が柏崎市に編入、千谷沢村の一部が小国町に、残りが三島郡越路町に分割編入されました。

昭和34年（1959年）には、二田村の一部が刈羽村に編入され、朝日町と二田村の残りが合併して西山町が発足しました。昭和43年（1968年）には黒姫村が柏崎市に編入され、昭和46年（1971年）には北条町が柏崎市に編入されました。

平成17年（2005年）には、小国町が長岡市に編入され、高柳町と西山町が柏崎市に編入されました。これにより、刈羽郡は現在の刈羽村のみとなりました。

まとめ

刈羽郡は、その歴史の中で多くの変遷を経て、現在の形に至っています。この地域は、かつては広範囲なエリアを包含し、歴史的にも地理的にも重要な場所でした。現在の刈羽郡は、刈羽村のみとなっていますが、その歴史は今日にも深く息づいています。

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