新潟県道576号津久ノ又ヘツリ線

新潟県道576号津久ノ又ヘツリ線：幻の県道を辿る

新潟県道576号津久ノ又ヘツリ線は、魚沼市上折立に位置する一般県道です。大湯温泉や奥只見レクリエーション都市公園大湯公園付近から津久ノ岐沢を経由し、奥只見シルバーラインへと接続する計画でした。

しかし、その道のりは決して平坦ではありませんでした。路線の一部は新潟県道299号栃尾又上折立線との重複区間となっていますが、単独区間のほとんどが車両通行不能な未供用区間となっているのです。県道としての実延長はほぼ存在せず、その特異な状況が際立っています。

特異な路線状況

この県道の状況を詳しく見ていきましょう。

重用区間: 終点側から上折立字下タ手までの約500mは、新潟県道299号栃尾又上折立線との重複区間です。
未供用区間: 上折立字下タ手のホテル湯元付近から起点までの単独区間は、車両の通行が不可能な状態です。
市道への転換: 字下夕手から字津久ノ又までの区間は、新潟県道ではなく魚沼市道上折立13号、及び13-1号線として魚沼市が管理しています。
県道としての実延長: 上記の理由から、単独の県道としては実延長が存在しない扱いとなっています。
林道・廃道: 単独区間の終点側は林道として利用されていますが、起点側は事実上廃道と化しています。

路線データ

起点：魚沼市上折立字津久ノ又（奥只見シルバーライン交点）
終点：魚沼市上折立字ヘツリ (国道352号)

関連路線

新潟県道50号小出奥只見線 - 通称：奥只見シルバーライン。当路線と接続する予定でした。
新潟県道299号栃尾又上折立線 - 一部区間が重複しています。
国道352号 - 終点で接続しています。

幻の県道

新潟県道576号津久ノ又ヘツリ線は、計画された姿とは大きく異なり、そのほとんどが未供用区間、市道、林道、そして廃道として存在しています。県道としての役割を果たすことができず、幻の県道とも言えるでしょう。しかし、その存在は、道路行政の複雑さや、地域の変遷を物語る貴重な証拠として、私たちに問いかけ続けているのかもしれません。

参考文献

* [道路]]レポート　新潟県道576号津久ノ又ヘツリ線　第1回 - 山さ行かねが: [http://yamaiga.com/road/r576/r576-1.html

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