新瀬戸駅

新瀬戸駅：瀬戸市の発展を支える中心駅

1927年（昭和2年）に横山駅として開業した新瀬戸駅は、愛知県瀬戸市東横山町に位置する、名古屋鉄道（名鉄）瀬戸線の駅です（駅番号：ST18）。瀬戸市内において最も乗降客数の多い駅として、地域住民の生活に欠かせない重要な役割を担っています。

歴史と変遷

開業当初は横山駅としてスタートし、その後、尾張横山駅を経て、1971年（昭和46年）に現在の新瀬戸駅に改称されました。同年には駅ビルの完成、名鉄バスの乗り入れ開始という大きな変化を迎えました。1989年（平成元年）には橋上駅舎化が実現し、利便性の向上が図られました。2006年（平成18年）にはトランパス対応開始、終日有人化となり、さらに2011年（平成23年）にはICカード乗車券『manaca』の供用が開始されました。これらの改良により、利用者の利便性は大幅に向上しました。一方で、2023年（令和5年）3月25日からは特殊勤務駅となっています。

駅構造と設備

新瀬戸駅は、相対式2面2線の地上駅で、橋上駅舎を有しています。特殊勤務駅ではありますが、自動券売機（manaca定期乗車券購入可能）、自動改札機、自動精算機、インターホン、LED式列車案内表示、エレベーターなど、利用者の利便性を高めるための設備が整えられています。窓口は7時30分から12時00分、13時00分から20時00分まで営業しています。2023年3月24日まで終日有人駅でしたが、現在は特殊勤務駅として運営されています。

バリアフリー化も積極的に進められており、愛知環状鉄道瀬戸市駅と連携した取り組みが行われています。2012年3月時点では、エレベーター4基、上下併設エスカレーター4基、多機能トイレの設置、誘導用ブロック、点字ブロックなどの整備・改善が完了しています。さらに、瀬戸市役所や公立陶生病院など周辺地域においても、道路の段差解消などのバリアフリー化工事が進められています。

利用状況

2020年度の1日平均乗降人員は8,499人でした。過去には、1日平均乗降人員は10,000人を超えており、名鉄全駅の中でも上位にランクインしていました。近年は減少傾向が見られますが、それでも瀬戸市内では最も利用者の多い駅であることに変わりありません。

駅周辺の環境

古くからの市街地が形成されている尾張瀬戸駅周辺とは対照的に、新瀬戸駅周辺は近年、新しい市街地が形成されつつあります。駅周辺には、瀬戸市駅（愛知環状鉄道）、愛知県瀬戸保健所、瀬戸信用金庫本店、ナフコ不二屋瀬戸店、公立陶生病院、瀬戸年金事務所、新瀬戸ステーションホテル、瀬戸市立図書館、瀬戸市歴史民俗資料館など、様々な施設が立地しています。

バス路線

新瀬戸駅には名鉄バスの路線が乗り入れており、複数の路線が運行されています。瀬戸北線、東山線、水野循環線、みずの坂線など、周辺地域へのアクセスに便利な路線網が構築されています。かつてはジェイアール東海バスの停留所も存在し、ドリームとよた号が発着していましたが、2021年1月31日に運行が終了しています。

隣の駅

水野駅
瀬戸市役所前駅

新瀬戸駅は、歴史と新しい発展が共存する、瀬戸市を代表する駅です。今後も、地域住民の生活を支え、さらなる発展に貢献していくことが期待されます。

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