新生佛教教団

新生佛教教団について

新生佛教教団は、1954年に秋本日釸によって開教された、日本の新宗教です。この教団は、信者に直接神仏からのご指導を受け、自身の使命を自覚し、他者を救済し、正しい教えを広めるための道を開いたとしています。

概要

新生佛教教団は、1954年2月15日に山口県光市で設立され、その際に重要な三つの要素が定められました。これには、本尊である「おまんだら」、法号「日釋」、および「光章紋」が含まれています。同年の4月には教団名を「新生仏教」と定め、この名称のもとで活動を開始しました。

教団は既存の宗教や宗派との関係を持たず、独自の宗教的アイデンティティを強調しています。1960年に普及会を設立し、1963年には宗教法人としての地位を確立しました。1984年以降は本部を山口市吉敷に移転し、現在まで活動を続けています。

沿革

• - 1954年2月15日: 幸市で開教。
• - 1955年1月20日: 教団名を「新生仏教」とする。
• - 1960年8月7日: 新生仏教普及会が設立され、組織化が進む。
• - 1963年2月6日: 宗教法人として認可を受ける。
• - 1984年10月7日: 本部本殿を吉敷に落慶し移転。
• - 1987年10月15日: 台湾において実践哲学研究会を設立。
• - 1990年9月12日: 教団名を「新生佛教教団」に改名。
• - 1996年12月1日: 台北市に新生佛教基金会を設立。
• - 1999年7月27日: インドネシアにおいて新生佛教協会を設立。

この教団は、時を経て国際的な影響力を持つようになり、特に台湾やインドネシアなどに支部を展開しています。

政治的な側面

新生佛教教団は、日本会議に関与しており、時には政治的意見を強く表明することがあります。「反創価学会」の立場を取るなど、特定の政治的信条に基づいた行動をとることがあるとされています。また、連携する団体である日本時事評論社を通じて、男女共同参画や教育に関連する問題に対して積極的な意見を発信しています。

特に2002年には、山口県の男女共同参画推進条例が制定されるにあたり、この教団が影響力を行使したとされる事例も確認されています。教団の現代表は、日本会議の役員を兼務しており、その活動は地域や全国レベルで波及しています。

2004年には、開教50周年を記念して、安倍晋三や石原慎太郎を招いたシンポジウムが開催され、政治と宗教の接点を改めて印象づけました。2013年の参議院選挙においては、自らの支持する候補者を支援するなど、地元政治においても影響を持つ存在となっています。

このように、新生佛教教団は宗教的な教えだけでなく、政治的活動にも積極的に関与し、広範な影響力を持つ団体として知られています。

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