新神戸オリエンタルシティ

新神戸オリエンタルシティ

新神戸オリエンタルシティは、兵庫県神戸市の新神戸に位置し、ホテル、劇場、ショッピングセンターが一体となった複合商業施設です。1988年に開業し、地上37階、地下3階の構造を持っています。施設は主に3つのエリアで構成されており、下層階には「コトノハコ神戸」というショッピングセンター、2階から3階には「AiiA 2.5 Theater Kobe」という劇場、上部には「ANAクラウンプラザホテル神戸」として知られるホテルがあります。かつてはダイエーグループの所有でしたが、経営戦略の見直しにより売却されました。

施設の特徴

新神戸オリエンタルシティの魅力のひとつは、その優れた交通アクセスです。地下3階で神戸市営地下鉄の新神戸駅に直結し、さらに隣接する山陽新幹線の新神戸駅とも3階で接続されています。これにより、来訪者は非常に便利に施設を訪れることができます。

歴史的背景

この施設の計画は、1981年に神戸市立中央市民病院が移転した跡地から始まりました。その後、1982年には神戸市が新たなホテルと複合施設の建設を発表し、41社が公募に参加しましたが、最終的にはダイエーが唯一の応募者となり、約112億円で譲渡されました。その結果、1983年にダイエーの100％出資で「株式会社神戸セントラル開発」が設立されました。

開業とその後

1986年から1988年にかけての工事の末、同施設は竣工し、1988年9月には「新神戸オリエンタルパークアベニュー・ŌPA」と「新神戸オリエンタル[[ホテル]]」がオープンしました。初めての施設は高さ37階にも関わらず、地下3階に飲食店街や商業施設を配置し、迷路のようなデザインが多くの訪問者に新たな発見を提供しました。

開業当初、新神戸オリエンタルアベニューでは様々な新ブランドが導入され、特に24時間営業のディスコなど、夜型の施設も取り入れられました。一方、上層階のANAクラウンプラザホテルでは700室以上の客室と多様な飲食店、豊富な宴会場が設けられ、ビジネスや観光客に幅広く対応しました。

阪神淡路大震災の影響

1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災の際には、この地域も大きな影響を受けましたが、「新神戸OPA」は震災翌日から一部店舗を再開し、最も早く通常営業を再開した大型店となりました。震災直後にも愛された存在だったため、地域再建のシンボルともなりました。

時代の変化

その後、経営は大きな変遷を経て、2002年に「新神戸OPA」は閉店し、新たに「新神戸オリエンタルアベニュー」として生まれ変わりました。2004年にはアメリカの証券会社モルガン・スタンレーがこの施設を譲り受け、以降、再び改装を重ねながら今日に至ります。

「コトノハコ神戸」としてリニューアルされたショッピングセンターでは、医療モールや土産物店がオープンし、地域に新たな活気をもたらしています。さらに、劇場エリアは「AiiA 2.5 Theater Kobe」として再構成され、多様なエンターテインメントを提供しています。今日の新神戸オリエンタルシティは、ただの商業施設にとどまらず、地域社会に深く根ざした文化の発信地となっています。

このように、新神戸オリエンタルシティはその多様な機能と優れた立地から、神戸市民や観光客にとって欠かせない存在となっています。

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