新都心出入口

新都心出入口について

新都心出入口（しんとしんでいりぐち）は、埼玉県さいたま市に位置する首都高速道路の埼玉新都心線（S2）の出入口です。この出入口は、与野方向とさいたま見沼方向に異なる場所に設置された、特異な構造を持ちます。具体的には、与野方面の出口と入口は中央区新都心に位置し、さいたま見沼方面の出口と入口は大宮区北袋町にあります。

特異な構造の背景

新都心出入口は、都心部におけるスペースの制約から、フルインターチェンジ（上下4車線）の建設が難しい地域に位置しています。そのため、新都心トンネルの中間点からさいたま新都心駅のアンダーパス部分まで、約1.5km離れた地点に別れた出入口が設けられています。このような構造により、通行するドライバーには独特の体験が提供されており、出入口の利用において特別な配慮がなされています。

歴史の概要

新都心出入口は、2004年5月26日に埼玉新都心線の新都心西出入口とともに開通し、供用が開始されました。その後、2006年8月4日にはさいたま見沼方面の出入口も完成しました。この時の仮称は「産業道路出入口」とされていました。開通以来、地域の交通網に大きく貢献しています。

料金所の構成

料金所は、さいたま見沼方面と東京方面でそれぞれ異なる構成を持っています。さいたま見沼方面には2つのレーンがあり、一般とETC用に1レーンずつ、1レーンは閉鎖中となっています。東京方面はやや異なり、こちらも2レーンがあり、ETC専用に1レーン、一般用に1レーンが設けられています。

周辺環境

新都心出入口周辺には、さまざまな施設が点在しています。新都心西・美女木方向出入口は、さいたま新都心の区域内にあり、さいたまスーパーアリーナの真下を通る新都心トンネルと関わっています。このトンネルは地上まで続いており、スーパーアリーナを囲むように東西で入り口と出口が設けられています。

周辺の重要な交通機関としては、さいたま新都心駅（西口）、北与野駅、さらにはさいたま赤十字病院や埼玉県立小児医療センターがあります。

一方、さいたま見沼方向出入口は、新都心トンネルの終端と接続した高架橋とつながっており、こちらも通常のハーフインターチェンジの構造を取っています。埼玉県道35号川口上尾線や埼玉県道56号さいたまふじみ野所沢線も絡み、地域の道路交通に重要な役割を果たしています。

利用の注意点

さいたま見沼方面に向かう入口から埼玉新都心線に入ると、約1.4kmで終点のさいたま見沼出口に到着し、一般道路に降りることになります。そのため、さいたま見沼方面を利用するドライバーは少なくなっています。しかし、一般道からは側道がないために、より長回りになる必要があります。

さらには、2010年7月からは、東武バスウエストが新都心入口からさいたま見沼出口までを経由する一般路線バス「新高01系統」を運行し、このエリアの公共交通の利便性が向上しています。

隣接するインターチェンジ

新都心出入口の隣には首都高速埼玉新都心線の新都心西出入口とさいたま見沼出入口があります。これにより、交通の流れがスムーズに維持されています。

まとめ

新都心出入口は、埼玉県内でも特異な構造を持ちながら、地域の交通の要所として重要な役割を果たしています。その利便性や周辺の交通環境について知ることは、周囲に住む人々や通行するドライバーにとって非常に意味のあることでしょう。

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