新開地アートひろば

新開地アートひろば：神戸の芸術文化を彩る拠点

2023年4月、神戸市に新たな芸術文化施設「新開地アートひろば」が誕生しました。旧称「神戸アートビレッジセンター（KAVC）」として親しまれてきた施設をリニューアルオープンしたものです。

新開地アートひろばの歴史

若手芸術家の育成と新開地の地域再生を目的として、1996年に神戸市によって設立されました。当初は「神戸アートビレッジセンター（KAVC）」という名称で、演劇、美術、映像、音楽など、多様な芸術分野の制作、練習、発表、鑑賞、交流の場を提供してきました。開館以来、多くのアーティストや市民に愛され、神戸における重要な芸術拠点としての地位を確立しました。

運営は、当初から大阪ガスビジネスクリエイトが受託し、2005年には指定管理者となりました。その後、2017年からは公益財団法人神戸市民文化振興財団が指定管理者として運営を引き継いでいます。

2021年には、地域活性化を目指し有識者による検討会が開催され、2022年には神戸市会で名称変更と設置目的の追加を行う条例改正が行われました。これに基づき、2023年4月1日に名称が「新開地アートひろば」に変更され、4月29日にリニューアルオープンを迎えたのです。

施設概要

新開地アートひろばは、地下1階から地上17階建ての建物のうち、地下1階から地上4階の一部を使用しています。各階には多様な設備が整えられています。

4階: リハーサル室2室（全面鏡張り、床フローリング）
3階: シルクスクリーン工房、会議室2室
2階: ホール（座席数：144席+88席）
1階: コミュニティスペース、子ども向け無料開放スペース「てててパーク」
地下1階: ギャラリー、防音スタジオ3室

リニューアルに伴い、事務所が4階から1階に移転し、地階のシアターは映画事業を終了してギャラリーに転換されました。

開館時間と休館日

開館時間：10:00～22:00
休館日：火曜日（祝日の場合は翌日）、年末年始（12月28日～1月4日）

KAVC時代の主なプロデュース公演

KAVC時代には、数多くの演劇公演がプロデュースされました。その一部を紹介します。

KAVCチャレンジシアター『カラカラ』（2002年）
KAVC演劇ジャンクション1　鈴江俊郎×西田シャトナー「人間と幽霊」（2003年）
KAVCトライアウト2『春の惑星』（2004年）
多くの演劇団体やアーティストと連携し、実験的な舞台作品を発表し続けてきました。

アクセス

神戸高速線 新開地駅 徒歩3分
神戸市営地下鉄西神・山手線 湊川公園駅 徒歩7分
JR神戸線 神戸駅 徒歩10分

新たな出発

リニューアルを経て、新開地アートひろばは、新たな芸術文化拠点として、市民やアーティストに開かれた空間を提供し続けています。神戸の芸術文化シーンをさらに活性化させる存在として、今後の活動に期待が高まります。

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