新青森県総合運動公園

新青森県総合運動公園

新青森県総合運動公園（しんあおもりけんそうごううんどうこうえん）は、青森市大字宮田に位置する多目的運動公園です。この公園は青森県が所有しており、スポルト青い森グループにより運営されています。公園の施設は地域のスポーツ振興を目的としており、細部にわたる高い品質と機能性が特徴です。

概要

この運動公園は、2002年に完成し、同年に開催されたアジア冬季競技大会がその始まりとなりました。この大会を契機に、さまざまなスポーツ施設が整備され、地域住民だけでなく多くのアスリートが利用できる環境が整いました。施設内にはテニスコートや屋内プールなど多彩なスポーツ施設が充実し、さまざまな競技を行うことが可能です。

陸上競技場の整備

同公園では、2017年に陸上競技場が新設される計画がありましたが、その設計にはいくつかの困難がありました。当初、メインスタンドのみの屋根設置が計画されていましたが、幾度も改正されたJリーグの基準により、全観客席を屋根で覆う必要があることが発覚しました。この改正によって、屋根を全席に設置する場合は多大な追加費用が発生することとなり、青森県が現実的ではないと判断しました。

サッカー関係者たちは、Jリーグ構想実現のために新競技場の建設見直しを求めていましたが、2016年4月に着工が正式に決定しました。施工は大林組、丸喜齋藤組、西村組が担当し、設計監理は伊東豊雄建築設計事務所が行いました。陸上競技場は2018年12月に完成し、2019年9月から運用が開始されました。これに伴い、ラインメール青森FCがこの施設をホームスタジアムと定め、競技の場として活用しています。

競技場の特徴

メインスタジアム

• - 日本陸上競技連盟公認第1種
• - 国際陸上競技連盟クラス2
• - 9レーンの全天候型トラック（1周400m）
• - フィールドサイズ：107m×71m
• - 収容人数：20,809人（メインスタンド二層、バックスタンド・コーナースタンド一層）
• - 照明設備：鉄塔4基及びメインスタンド屋根一体型

この他にも、補助競技場や投てき・アーチェリー場が設けられ、幅広い競技が可能です。

球技場

球技場は2012年に開場され、高麗天然芝を使用したフィールドが特徴です。照明設備も完備され、収容人数は約3,300人です。

青い森アリーナ

青い森アリーナは、公園内で最大の施設であり、収容人数は5,371名。ここでは多くのイベントが開催されており、特に2003年のアジア冬季競技大会では開会式と閉会式が行われました。また、有名アーティストのライブやバレーボールの試合など、さまざまなスポーツイベントが行われてきました。

2011年からは、スーパーマーケット運営会社「マエダ」との契約により、愛称が『マエダアリーナ』として利用され、多くの市民に親しまれています。

全体として新青森県総合運動公園は、青森県のスポーツ文化の発展に寄与する重要な拠点であり、地域住民やアスリートにとって欠かせないスポーツの場となっています。

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