新SD戦国伝 伝説の大将軍編

新SD戦国伝 伝説の大将軍編

『新SD戦国伝 伝説の大将軍編』は、武者ガンダムシリーズの第5作として展開されました。プラモデルBB戦士の組立説明書に掲載された漫画『コミックワールド』と、『デラックスボンボン』誌で連載された漫画『SD武者ガンダム風雲録』で物語が繰り広げられました。

前作『新SD戦国伝 地上最強編』の主人公たちが引き続き登場し、プラモデルでも前作キットの強化パーツが使用されるなど、世界観の繋がりが意識されています。さらに『SDガンダム外伝』や『SDコマンド戦記』とのクロスオーバー要素も見られ、ファンには嬉しい展開となりました。

作品の特徴

本作の大きな特徴は、各キャラクターに「心」「技」「体」のパラメータが設定され、能力の目安が明確化された点です。これにより、キャラクターの個性や強さがより分かりやすくなりました。

BB戦士のキットも進化を遂げ、通常の頭・腕・足に加え、各キャラクターに合わせたアクションを可能にする関節が追加されました。これにより、デフォルメ体系ながらも表情豊かなポージングが可能になり、アクション性が格段に向上しました。

登場人物は、主に『機動戦士ガンダムF91』『機動戦士ガンダムF90』『機動戦士ガンダム シルエットフォーミュラ91』などに登場するキャラクターや兵器がモチーフとなっています。

あらすじ

地上最強の戦いから1年後、大蛇飛駆塞虫によって荒らされた天宮の国は、轟天頑駄無が先頭に立って復興し、平和を取り戻しつつありました。しかし、新たな闇の勢力が迫りつつあることを知った轟天は、結晶鳳凰から託された三烈神の鎧を、衛府弓銃壱、流星頑駄無、月光頑駄無の3人に授け、伝説の戦いが繰り広げられた悪無覇域夢山へ向かうよう命じます。

一方、新生闇軍団も動き出し、轟天が治める破悪民我夢の町を攻撃。烈光たちにも刺客を次々と差し向けます。激しい戦いの末、悪無覇域夢山にたどり着いた烈光は、光凰の弓と昇龍の矢で鳳凰像を射抜き、結晶鳳凰と融合。伝説の大将軍・新世大将軍が誕生します。

時を同じくして、破悪民我夢の町に闇の権化・闇帝王が降臨。壊滅の危機に瀕した自警団の前に新世大将軍が駆けつけ、闇帝王との一騎打ちを繰り広げます。激闘の末、闇帝王を討ち滅ぼし、新生闇軍団を打ち破った新世大将軍は、天宮の国に平和を取り戻し、新たな統治者として迎えられるのでした。

登場人物

頑駄無軍団：天宮の国を守る武者たち。
三烈神：轟天頑駄無から三烈神の鎧を授けられた若者たち。衛府弓銃壱（烈光頑駄無、新世大将軍）、流星頑駄無（烈空頑駄無）、月光頑駄無（烈破頑駄無）の3人。
風車の百式、うっかりざくれろ：三烈神の旅に同行する忍者。
武者頑星刃：異世界から来た武者。
頑駄無真駆参：銀の盾を持つ武者。
結晶鳳凰：光の力の化身。
轟天頑駄無：破悪民我夢の町を治める英雄。
姫天頑駄無：轟天の娘。
慶明璽武：自警団団長で轟天の軍師。
新生闇軍団：闇帝王を頂点とする闇の軍団。魔殺駆、四魔忍軍などが所属。
* 闇帝王：新生闇軍団の黒幕。

その他

本作は、BB戦士シリーズの中でも特に人気が高く、その後のシリーズにも大きな影響を与えました。緻密な設定や個性的なキャラクター、そして進化したBB戦士のキットなど、様々な魅力が詰まった作品です。

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