AAA 20thシングル「旅ダチノウタ」:新たな出発を告げるバラード
2009年1月14日、エイベックス・トラックスより発売されたAAAの20枚目の
シングル「旅ダチノウタ」は、それまでのアップテンポな楽曲とは一線を画す、グループ初のバラード
シングルとして大きな話題を呼びました。同日発売のライブDVD『3rd Anniversary Live 080922-080923 日本武道館』との同時リリースも相まって、AAAの新たな一面を示す作品となりました。
発売に先立ち、当初は
2008年10月8日のリリースが予定されていましたが、制作上の都合により2度に渡り延期、最終的に
1月14日にリリースされました。当初、
CD EXTRAには別コンテンツが収録される予定でしたが、変更されています。
多様な形態でのリリース
「旅ダチノウタ」は、一般向けにはCD+DVD盤、CD Only盤、
CD EXTRA仕様盤の3種類が発売されました。さらに、ファンクラブ会員向けには、メンバーそれぞれのソロ写真がジャケットに印刷された8種類のCDピクチャーレーベル仕様盤も用意され、コレクター心をくすぐる展開となりました。
CD+DVD盤には「旅ダチノウタ」のミュージックビデオが収録され、CD Only盤にはボーナストラックとして「旅ダチノウタ [TW Departure Mix]」が、
CD EXTRA仕様盤にはミュージックビデオのオフショット映像が収録されています。
楽曲の魅力とメンバーの想いが詰まった歌詞
表題曲「旅ダチノウタ」は、leonnによる作詞、コモリタミノルによる作曲、
日高光啓によるラップ詞という豪華な布陣で制作されました。
メンバーの
浦田直也は、デビューから3年目を迎えたAAAの等身大の想いが表現された楽曲だと語っています。
宇野実彩子は、歌詞が自身の高校時代の進路選択に悩んだ時の感情と重なり、当時この曲を聴いていれば、もっと前向きになれたかもしれないとコメントしています。また、
西島隆弘は
日高光啓が手掛けたラップ詞を絶賛し、年齢を問わず共感できる歌詞だと評しています。
カップリング曲には、「
未来世紀シェイクスピア」の主題歌「Mosaic」、CMソング「a piece of my word」が収録され、バラエティに富んだ楽曲構成となっています。「Mosaic」は西島・宇野・浦田・日高・與・末吉によるバージョンも存在し、後のツアーでも披露されています。「a piece of my word」は宇野と伊藤によるデュエット曲です。
大きな反響とロングヒット
発売当日はオリコンデイリーチャートで1位を獲得。また、リリースイベントも開催され、多くのファンを魅了しました。さらに、「旅ダチノウタ」は卒業ソングとしても高い人気を誇り、CDTVの卒業ソングランキングで複数回上位にランクインするなど、世代を超えた共感を呼びました。
「旅ダチノウタ」は、AAAの音楽性と成長を象徴する、初期を代表する
シングルとして、長く記憶される作品となっています。様々なバージョンがリリースされたこと、そして卒業ソングとして多くの人の心に寄り添った楽曲であることは、その人気の高さを示すと言えるでしょう。