旋毛

旋毛（つむじ）について

旋毛（つむじ、せんもう）とは、頭皮の毛髪が中心から放射状に渦を巻いて生えている部分を指します。人間の頭部では、主に頭頂部に位置しているのが一般的です。つむじは、その巻き方によって右巻きと左巻きの2種類に分類されます。

つむじの多様性

ほとんどの人は頭に1つのつむじを持っていますが、中にはつむじがない人や、複数のつむじを持つ人もいます。複数のつむじがある状態は、「鳥居つむじ」と呼ばれることもあります。つむじの数や巻き方には個人差があり、遺伝的な要因も関係していると考えられています。

人間以外の動物のつむじ

つむじは、人間だけでなく、他の動物にも見られる現象です。動物の種類によって、つむじの位置や巻き方が異なります。

つむじに関する慣用表現

つむじは、その特異な形状から、様々な慣用表現に用いられてきました。

つむじ曲がり: 性格がひねくれている人や、変わり者を指す言葉です。この表現は、つむじの巻き方と性格の関連性を示唆するものではありません。
左巻き: こちらも同様に、変わり者やひねくれ者を指す言葉です。これは、釈迦の白毫が右巻きであったことに由来すると言われています。
マーチュー: 沖縄県では、つむじ自体を「マーチュー」と呼びます。また、つむじが2つある状態を「ターチマチャー」と呼び、わんぱくな子供を指す言葉として用いられます。

これらの慣用表現は、つむじが持つ独特の形状や、そこから連想されるイメージが言語表現に取り込まれた結果であると考えられます。つむじは、単なる身体的な特徴だけでなく、文化的な意味合いも持つ言葉として、人々の生活の中で使われています。

関連事項

頭髪: つむじは頭髪の一部であり、その成長や状態は健康状態の指標となることがあります。
右巻き、左巻き: つむじの巻き方は、遺伝的な要因によって決定されると考えられています。
塵旋風: つむじのように、渦を巻く現象は自然界にも存在します。例えば、砂や塵が渦を巻く「塵旋風」は、つむじと類似した現象と言えるでしょう。

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