日々蝶々

日々蝶々

『日々蝶々』は、森下suuによる日本の漫画作品。2011年に読み切り作品として発表された後、2012年から2015年まで『マーガレット』（集英社）にて連載されました。全12巻の単行本が刊行されています。

あらすじ

物語は、その美しさから学校中の男子生徒の憧れの的である柴石すいれんと、幼い頃から空手道に打ち込んできた硬派な少年、川澄泰一を中心に展開されます。

すいれんは、その美貌ゆえに過去に辛い経験をし、人と話すことが苦手になっていました。しかし、川澄との出会いをきっかけに、少しずつ変わろうと努力していきます。一方、川澄もまた、すいれんの純粋さに惹かれ、彼女のことを意識し始めます。

言葉少なげな二人ですが、互いを思いやる気持ちは徐々に深まっていきます。ゆっくりと、しかし確実に近づいていく二人の距離感、そして彼らを取り巻く友人たちとの日常が、温かく優しいタッチで描かれています。

登場人物

柴石 すいれん（しばぜき すいれん）

容姿端麗で、学校では「高嶺の花」として知られています。過去の経験から人と話すのが苦手でしたが、川澄を好きになったことで変わろうと努力します。
川澄 泰一（かわすみ たいち）

子供の頃から空手一筋で、口数が少なく硬派な性格です。すいれんの気持ちに気づき始め、彼女のことが気になる存在となっていきます。
清水 あや（しみず あや）

すいれんの幼馴染であり親友。ショートカットの黒髪が特徴で、すいれんの気持ちをよく理解しています。
高屋 良祐（たかや りょうすけ）

川澄の友人。明るく元気な性格で、ムードメーカー的な存在です。川澄と同じく空手をやっています。
新川 小春（しんかわ こはる）

すいれん達の先輩で、学年で一番可愛いと評判の女の子。最初は川澄に恋心を抱いていましたが、後に後平に惹かれていきます。
工藤 ゆり（くどう ゆり）

すいれんの友達。明るくフレンドリーな性格で、誰とでもすぐに仲良くなれます。
後平（あとひら）

川澄達の先輩で、他校の生徒。女子に人気があり、モテるタイプですが、どこか抜けているところがあります。後にすいれんに好意を抱くようになります。
川澄 壱（かわすみ いち）

川澄の兄。弟同様に口数が少なく、すいれんに似ていると言われることもあります。
外村 めぐな（そとむら めぐな）

すいれんのクラスメイト。派手な外見をしていますが、友達思いで、人の気持ちに敏感な一面を持っています。
尾崎 みな（おざき みな）

バレー部に所属しており、後に良祐と付き合うことになります。

書誌情報

森下suu 『日々蝶々』 集英社 〈マーガレットコミックス〉、全12巻

2012年7月25日発売、ISBN 978-4-08-846802-0
2012年11月22日発売、ISBN 978-4-08-846854-9
2013年3月25日発売、ISBN 978-4-08-845008-7
2013年6月25日発売、ISBN 978-4-08-845055-1
2013年9月25日発売、ISBN 978-4-08-845096-4
2013年12月25日発売、ISBN 978-4-08-845140-4
2014年4月25日発売、ISBN 978-4-08-845192-3
2014年7月25日発売、ISBN 978-4-08-845236-4
2014年11月25日発売、ISBN 978-4-08-845297-5
2015年3月25日発売、ISBN 978-4-08-845358-3
2015年7月25日発売、ISBN 978-4-08-845410-8
2015年10月23日発売、ISBN 978-4-08-845459-7

ドラマCD

2014年にはドラマCD化もされています。

柴石すいれん：花澤香菜
川澄：逢坂良太
清水あや：沢城みゆき
工藤ゆり：種田梨沙
高屋良佑：下野紘
新川小春：小清水亜美
* 後平：石川界人

『日々蝶々』は、ゆっくりと時間をかけて育まれる恋愛模様と、個性豊かなキャラクターたちが織りなす人間ドラマが魅力の作品です。

もう一度検索