日テレ系リアルタイム配信

日テレ系リアルタイム配信

日テレ系リアルタイム配信は、日本テレビ放送網（日テレ）が提供する、テレビ番組の常時同時配信および見逃し配信サービスです。このサービスは、2020年10月3日から12月30日まで読売テレビ放送（ytv）、中京テレビ放送（CTV）との共同トライアルを経て、2021年10月2日に日本テレビ単独で正式に開始されました。

本稿では、トライアル期間中、および2022年3月31日まで使用されていたサービス名称である「日テレ系ライブ配信」についても併せて解説します。

概要

世界的には、イギリスのBBCやITVが2008年から同時配信サービスを開始したのを皮切りに、各国の放送局が同様のサービスを開始しています。しかし、日本では著作権法、採算性、系列局への配慮などの問題から、民放各社はテレビ番組のインターネット同時配信に慎重な姿勢でした。

しかし、急速なテレビ離れや、2020年3月にNHKが「NHKプラス」を開始したことを受け、日本テレビを含む在京民放5社は、同年秋にインターネット同時配信を開始する方針を固めました。

トライアルサービス

2020年7月27日、日本テレビは同局の番組をインターネットでも試行的に同時配信すると発表しました。同年9月17日には、読売テレビ、中京テレビと共同で、10月3日から3ヶ月間、日本テレビの地上波番組をTVerで同時配信する試験サービスを行うと発表しました。

同時配信の対象は、ゴールデン・プライムタイムに放送される32番組で、見逃し配信も提供されました。当初は19時台から22時台が対象でしたが、後に平日23・24時台、土日23時台の番組も追加されました。

配信番組には、ジャニーズ事務所所属タレントが出演する番組や、読売テレビ、中京テレビ制作の番組も含まれていました。しかし、一部の特別番組、権利処理が難しい番組、プロ野球中継、一部ローカルセールス枠の番組、ミニ番組は対象外でした。

トライアルサービスは、2020年12月30日21時に終了し、得られたデータ分析やフィードバックを踏まえ、今後の本格運用が検討されました。なお、トライアル終了後も、高校サッカー選手権などのスポーツ中継や、読売テレビ制作の関西ローカル番組は配信されました。

正式サービス

2021年10月2日19時、日本テレビは正式サービスを開始しました。トライアル時とは異なり、『世界まる見え!テレビ特捜部』や『おしゃれクリップ』などが配信対象に追加されました。一方で、平日の23・24時台の番組は対象外となりました。また、ローカルセールス枠の番組も引き続き対象外です。

中京テレビ制作の『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』や読売テレビ制作の番組は、当初は対象外でしたが、後に配信対象に追加されました。

2022年4月1日には、サービス名称が「日テレ系リアルタイム配信」に変更されました。

特徴

配信画面

当初、日テレ系リアルタイム配信には透かし（ウォーターマーク）がありませんでしたが、2022年5月9日頃から画面右上に「日テレ系リアルタイム配信」の透かしが表示されるようになりました。

待機画面

待機画面には、かつて日本テレビの局名告知で使用されていた「鳩の休日」に登場する鳩が表示されます。

差し替え

地上波でCMが放送される場合や、同時配信の権利が得られない映像については、別の映像に差し替えられたり、権利上の問題で配信できない旨のメッセージが表示されます。

システム

映像の差し替えなどの処理には、日本電気（NEC）が開発した「地上波ライブ配信エンコーダソリューション」や、PLAYが開発したCloud Playout（AWS）「PLAY KRONOS」が使用されています。

対象機器

トライアルサービス・正式サービスともに、スマートフォン、タブレット、PCで視聴可能です。ただし、TVerのテレビアプリや、Amazon Fire TV、Chromecast経由での視聴はできません。

脚注

注釈

特になし

出典

特になし

関連項目

日本テレビ放送網
読売テレビ放送
中京テレビ放送
TVer
NHKプラス

外部リンク

日テレ系リアルタイム配信｜日本テレビ
* 日テレ リアルタイム配信 | TVer

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