日出町 (名古屋市)

日出町（ひのでちょう）

日出町は、愛知県名古屋市中区に存在する地名です。その歴史は江戸時代にまで遡り、町名や所属する区の変遷を経て現在に至っています。

歴史

江戸時代

日出町の起源は、江戸時代の万治年間（1658年～1661年）にまで遡ります。当時は竹藪が広がる場所でしたが、町家として開発が進められ、「天道町」あるいは「南天道町」と呼ばれるようになりました。

明治時代

1871年（明治4年）9月29日、北野新地と御園下新町を編入し、新たに「日出町」という町名が誕生しました。その後、1878年（明治11年）12月20日には名古屋区の成立に伴い、同区の日出町となりました。1889年（明治22年）10月1日には名古屋市の成立により、名古屋市日出町となっています。

明治時代以降

1908年（明治41年）4月1日、中区が成立すると、日出町は中区に編入され、中区日出町となりました。1944年（昭和19年）2月11日には、栄区の成立に伴い、日出町の一部が栄区日出町となりました。しかし、1945年（昭和20年）11月3日には栄区が廃止されたため、栄区日出町は中区日出町に再統合されました。

昭和時代

1963年（昭和38年）3月20日には、日出町の一部が白川町に編入されました。さらに、1966年（昭和41年）3月30日には住居表示の実施に伴い、一部が栄二丁目に編入されました。1969年（昭和44年）10月21日には、再び住居表示の実施により、大須二丁目にも編入されています。

このように、日出町は町の成立から区の編入、そして再編と、時代とともにその姿を変えてきました。その歴史は、名古屋市の変遷を映し出す鏡とも言えるでしょう。

脚注

[1] 福岡清彦『中区の町名』名古屋市中区役所、1976年。
[2] 名古屋市計画局『なごやの町名』名古屋市計画局、1992年3月31日。

関連項目

* 名古屋市の地名

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