日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞

日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞の概要

日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞（にっかんスポーツえいがたいしょう・いしはらゆうじろうしょう）は、1988年に設立された映画賞で、主に日本の映画作品を対象としています。この賞は日刊スポーツ新聞社が主催しており、一部メディアでは「日スポ大賞」と略されることもあります。

対象と選考方法

この賞の対象作品は、前年12月からその年の11月までに日本で劇場公開された映画であり、毎年11月の終わりに受賞者が発表されます。その後、12月末にホテルニューオータニの宴会場で授賞式が行われ、前年度の受賞者がプレゼンターを務めることが伝統となっています。司会は元フジテレビアナウンサーの露木茂が以前は担当していましたが、2022年からは笠井信輔が司会を務めています。

受賞者には、黒澤明が映画『夢』のために描いたコンテを使った盾が贈呈されることも特徴の一つとなっています。しかし、2020年以降は新型コロナウイルスの影響で授賞式が見送られ、受賞作品と受賞者の発表のみとなりました。

石原裕次郎賞と新人賞

石原裕次郎賞（いしはらゆうじろうしょう）および石原裕次郎新人賞（いしはらゆうじろうしんじんしょう）は、1987年に亡くなった映画スター、石原裕次郎の遺志を受け継いで設立された賞です。これは日刊スポーツ映画大賞に関連しており、石原プロモーション（解散後は石原音楽出版社）による運営協力があります。

このうち石原裕次郎賞は、その年に最もファンの支持を集めた大作に授与される賞です。一方、石原裕次郎新人賞はデビューから5年以内の、将来性のある新人に与えられます。これらの賞にはそれぞれ300万円と100万円の賞金が設定されています。

選考委員と受賞歴

2022年における選考委員は、業界の専門家たちが揃っており、審査は厳正に行われています。これまでの歴代受賞作品は数多く、特に近年では名作が数多く誕生しています。第34回からはファンの意見を反映させた「ファンが選ぶ最高作品賞」と「ファンが選ぶ最高演技賞」が新たに設けられ、これにより更に幅広い視点からの評価が可能になっています。

結び

日刊スポーツ映画大賞は、日本映画界における重要な賞であり、多くの才能がここから生まれています。また、授賞式を通じて映画ファンとの絆も深め、西日本映画界の発展を促進しています。今後もこの映画賞は、多くの素晴らしい作品を世に贈る源となることでしょう。

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