日刊上越新聞

日刊上越新聞の歴史

『日刊上越新聞』は、1980年に創刊された新潟県上越市の地域に根ざした新聞です。初めは有限会社日刊上越新聞社によって発行され、地域のニュースや情報を提供する役割を果たしました。創刊当初は無料配布される形態でスタートし、その後、有料での発刊に移行しました。

創刊と初期の運営

1980年4月20日に発行された創刊号は、地域に密着した内容が特長でした。しばらくは週刊での発行を続け、やがて週2〜3回の頻度に変更されました。当初は「日刊」と名前にあったものの、実際には非日刊での発行でしたが、1980年中には有料化と日刊化のステップを踏みました。特に、6月18日付以降は題名が『上越新聞』に変更され、発行所名も「上越新聞社」に変わりましたが、会社名は変わらず「日刊上越新聞社」が使われました。

日刊化とその後

7月からは週3～5回刊の形式で有料発刊を開始し、11月1日付けで「きょうから日刊へ移行」という社告が出され、ついに日刊（週6回刊）としての発行を実現しました。日刊化以降も、発行部数は2,000部から3,000部程度と厳しい状況が続きましたが、地域に必要とされる情報源としての役割を果たし続けました。

廃刊とその後の継承

しかし、経営上の困難は続き、1990年8月31日をもって『日刊上越新聞』は廃刊となりました。その翌日には、新たに株式会社上越タイムス社が発行権を買い受け、『上越タイムス』として再出発を果たしました。この新たな新聞は、『日刊上越新聞』の号数を通算して引き継ぐ形となり、地域の報道は続けられました。

地域における影響

『日刊上越新聞』は、その短い間の運営ながら、地域の人々に信頼される情報を提供し、上越市の発展にも寄与した存在でした。特に、地域密着型の報道やイベント情報などは多くの市民に親しまれており、その後の新聞事業にも大きな影響を与えることとなりました。

今では『日刊上越新聞』の発行は終了していますが、その歴史と足跡は上越市の地域メディアの発展において重要な位置を占めています。地域の新聞が果たす役割の重要性を再認識させる影響もあり、今後も地域に根ざした報道の重要性は変わらないでしょう。

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