日商PC検定試験

日商PC検定試験とは

日商PC検定試験は、日本商工会議所が主催する、ビジネスにおけるパソコンの活用能力を認定する検定試験です。経済産業省の後援を受けており、企業で働く人々がITを効果的に活用するための知識とスキルを評価することを目的としています。

試験の概要

日商PC検定は、以下の3つの分野で構成されています。

文書作成：ビジネス文書の作成・取り扱い能力を測ります（Word相当）。
データ活用：業務データの活用・取り扱い能力を測ります（Excel相当）。
プレゼン資料作成：プレゼンテーション資料の作成能力を測ります（PowerPoint相当）。

これらの分野はそれぞれ独立した試験として実施され、必要な分野のみを受験することができます。

試験内容

試験では、以下の内容が問われます。

企業実務における文書作成や表計算などのアプリケーションソフトの利活用能力
ネットワーク環境下におけるITの利活用に資する知識・スキル
企業実務に必要とされるハード、ソフト等IT関連の知識
企業実務におけるパソコン等IT機器、ネットワークの利活用
ネット社会におけるビジネススタイル、ビジネススキル
ビジネス文書や業務データについての、作成、保存、管理、検索、活用、流通、再利用などライフサイクル全般
ITを利活用した実践的なコミュニケーション能力
ネットワーク上での、ビジネス文書、業務データの取り扱い

試験は知識を問う筆記試験と、実際にPCを操作して課題をこなす実技試験で構成されており、両方の試験に合格することで資格が認定されます。

各級のレベル

日商PC検定には、Basic、3級、2級、1級の4つのレベルがあります。

1級：企業責任者またはその補佐として、経営判断や意思決定をITを活用して行うことができるレベル。難易度はITパスポート試験より高いと言われています。
2級：部門責任者またはその補佐として、業務の効率化や業績向上にITを活用できるレベル。
3級：自己の業務にITを利活用することができるレベル。
Basic：基本的なワープロソフトや表計算ソフトの操作スキルを有し、企業実務に対応できるレベル。

受験情報

受験資格：特になし
試験形式：CBT方式（コンピュータ試験）
試験日程：1級は年2回、2級以下は試験会場が随時設定

科目免除

特定の検定試験合格者は、日商PC検定の知識科目が免除される制度があります。

EC実践能力検定
電子メール活用能力検定
情報検定(J検)

合格のメリット

日商PC検定の合格者は、教育機関での入学試験優遇や単位認定、企業での就職・転職時に優遇される場合があります。

歴史

2006年4月に「日本語文書処理技能検定（ワープロ検定）試験」と「ビジネスコンピューティング（ビジコン）検定試験」が統合され、日商PC検定として新たにスタートしました。

関連情報

商工会議所の検定試験
* 日商PC | 商工会議所の検定試験

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