日峰山

日峰山（ひのみねさん）

日峰山は、徳島県徳島市と小松島市の境界にそびえる標高191.6mの山です。東西に約3.5kmにわたって連なり、中津峰、津峯とともに阿波三峰の一つとして親しまれています。国土地理院による正式名称は「芝山」（しばやま）です。

地理

日峰山は、その標高と地理的な位置から、古くから地域の人々の生活と深く結びついてきました。山頂付近には日峰神社が建立され、地域住民の信仰の場となっています。また、公園として整備されており、気軽に自然に触れ合える憩いの場としても親しまれています。

山頂へは、徒歩での登山道のほか、日峯観光道路を利用してアクセスできます。観光道路は、徳島市側と小松島市側の2つのルートがあり、それぞれ異なる景色を楽しめます。ただし、小松島市側からのルートは急勾配が続く区間があるため、運転には注意が必要です。

山頂から大神子海岸にかけては、日峰大神子広域公園として整備されており、広大な敷地内には様々な施設があります。四季折々の自然を満喫できるだけでなく、レジャースポットとしても人気を集めています。

日峰新四国八十八ヵ所霊場

日峰山には、「日峰新四国八十八ヵ所霊場」と呼ばれるミニ霊場があります。一番霊山寺の石碑は小松島湾近くの元根井漁港沿岸の観音波寺境内にあり、そこから東山へとのびる階段を上ると、二番以降の霊場が山頂近くまで約1.5kmの範囲に点在しています。この霊場は大正時代末期から整備が始まりましたが、山腹の開発などにより一時中断されました。その後、市連合老人会が明治百年（昭和42年）記念事業として霊場を再整備し、現在に至っています。

ケーブルテレビ共同受信点

日峰山は、近畿地方のテレビおよびFMラジオ局の送信所がある生駒山、摩耶山、白馬山との見通しが良いことから、県内ケーブルテレビの共同受信点の一つとなっています。これにより、安定したテレビ・ラジオの電波受信を可能にしています。

参考文献

小松島市新風土記編纂委員会 編『小松島市新風土記』徳島県小松島市役所、2001年4月25日

関連項目

中津峰山
* 津乃峰山

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