日成ビルド工業

日成ビルド工業株式会社（にっせいビルドこうぎょう）

石川県金沢市に本社を構える日成ビルド工業株式会社は、建設関連事業を展開する企業です。事業の柱は、主にプレハブ建築や立体駐車場の製造、販売、そしてその施工です。多岐にわたる用途に対応する建築物や、限られたスペースを有効活用する駐車場システムを提供しています。

現在の同社は、2023年7月時点において、スペースバリューホールディングス株式会社の完全子会社という位置づけになっています。

沿革

会社の歴史は、1961年に金沢市金石の地で、森岡弘氏によってスタートしました。設立以来、建設分野での技術とノウハウを積み重ねていきます。

経営基盤の強化と事業拡大に伴い、1978年には大阪証券取引所の第2部に上場を果たします。その後順調に推移し、1991年には大阪証券取引所第1部に指定替えとなりました。

さらに事業の成長を続け、1996年には東京証券取引所の第1部にも上場を果たし、二つの主要市場に株式を公開する形となります。しかし、証券取引所の再編などの動きもあり、2007年には大阪証券取引所での上場を廃止し、東京証券取引所第1部への単独上場へと移行しました。

2010年代に入ると、グループの拡充を進めます。2013年には旧・相鉄建設であるNB建設を、そして2016年には旧・コマツハウスにあたる株式会社システムハウスアールアンドシーをそれぞれ子会社としました。

そして2018年、経営体制の大きな転換期を迎えます。同年9月26日をもって、東京証券取引所第1部での日成ビルド工業株式会社としての上場は廃止されました。その数日後の10月1日には、日成ビルド工業の株式を単独で移転させる形で、新たに持株会社である株式会社スペースバリューホールディングスが設立されます。この組織再編により、日成ビルド工業はスペースバリューホールディングスの完全子会社となり、同時にスペースバリューホールディングスが日成ビルド工業に代わって東京証券取引所第1部へ上場するという形に移行しました。

持株会社体制への移行後も組織の再編は続きます。2019年5月31日には、日成ビルド工業が保有していた一部の子会社株式が、親会社であるスペースバリューホールディングスへ譲渡されました。さらに同年12月1日には、グループ内の再編の一環として、株式会社NBネットワークスを吸収合併しています。

所在地

同社は、石川県金沢市に本社及び本社生産センターを置いています。加えて、国内には複数の生産拠点を展開しており、全国への供給体制を構築しています。主要な生産センターは以下の通りです。

本社、本社生産センター：石川県金沢市
福岡生産センター：福岡県宗像市
東京生産センター：埼玉県比企郡川島町
小山生産センター：栃木県小山市
東北生産センター：岩手県奥州市
江別生産センター：北海道江別市

グループ企業

スペースバリューホールディングスグループの一員として、日成ビルド工業株式会社は国内外の関連会社と連携しています。主なグループ企業は以下の通りです。

国内

株式会社システムハウスR&C（旧コマツハウス）
株式会社NB建設北関東（旧小澤建設）
株式会社NBパーキング
株式会社NBインベストメント
株式会社NBマネジメント

海外

NISSEI BUILD ASIA PTE. LTD.（シンガポール）
P-PARKING INTERNATIONAL PTE LTD（シンガポール） - シンガポールで駐車場運営・管理事業を展開
SPACE VALUE(THAILAND)CO.,LTD.（タイ）
PCC-1 NISSEI TIC AUTO PARKING JOINT STOCK COMPANY（ベトナム） - ベトナム国営石油グループ会社および玉田工業との合弁で立体駐車場事業を展開
EXCELLENCE PARKING SOLUTION SDN. BHD.（マレーシア）

その他

過去には、ムード歌謡調のCMソングで知られる「いぬいカルテット」が制作したCMソングを使用していたことや、フジテレビ系列で放送されていたバラエティ番組「欽ちゃんのドーンとやってみよう」の番組開始当初のスポンサーであったことなども知られています。

詳細については、同社の公式サイトを参照することができます。

* 日成ビルド工業株式会社

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