日本とキプロス共和国の関係

日本とキプロス共和国の関係

日本とキプロス共和国の関係について解説します。

両国関係の始まり

日本は、1960年8月にキプロスがイギリスから独立した際、直ちに同国を承認しました。これにより、両国間の外交関係が正式に始まりました。

キプロス問題

キプロスは独立後、ギリシャ系住民とトルコ系住民の間で対立が深刻化しました。1964年には、国連安全保障理事会が国連キプロス平和維持軍（UNFICYP）を派遣し、事態の沈静化を図りました。しかし、1974年にギリシャ系住民によるクーデターが発生すると、これを機にトルコ軍がトルコ系住民保護を名目として軍事侵攻を開始し、キプロス北部の約37％を占領しました。

この結果、キプロスは現在も、トルコ軍が支配する北部地域（トルコ系）と、キプロス共和国政府が統治する南部地域（ギリシャ系）に分断されたままとなっています。北部では、北キプロス・トルコ共和国が独立を宣言していますが、国家として承認しているのはトルコのみです。

日本は、この北キプロス・トルコ共和国を承認しない立場をとっています。これは、国際社会におけるキプロス問題に対する日本の基本的な姿勢を示すものです。

外交使節

現在、両国間では、それぞれ大使館が設置されています。

駐キプロス日本大使: キプロスにおける日本の利益を代表し、両国間の友好関係を促進する役割を担っています。
駐日キプロス大使: 日本におけるキプロスの利益を代表し、同様に両国間の関係強化に努めています。

関連情報

さらに詳しい情報については、以下のリンクをご参照ください。

在キプロス日本国大使館: キプロスにおける日本関連の情報を確認できます。
駐日キプロス大使館: 日本におけるキプロス関連の情報を入手できます。
* キプロス共和国外務省: キプロス政府の公式情報を提供しています。

まとめ

日本とキプロス共和国は、1960年のキプロス独立以来、友好的な関係を維持しています。しかし、キプロスが抱える複雑な歴史的背景から、現在も南北に分断された状態が続いており、日本は北キプロスを承認しないという立場をとっています。両国間の関係は、今後も様々な国際情勢やキプロス国内の状況に影響を受けながら、変化していく可能性があります。

もう一度検索