日本アイスクリーム協会

一般社団法人日本アイスクリーム協会

一般社団法人日本アイスクリーム協会（にほんアイスクリームきょうかい、英語名：Japan Ice Cream Association）は、日本の冷菓産業を支える主要な業界団体の一つです。かつては厚生労働省の管轄下に置かれていました。

設立と沿革

その歴史は、昭和41年（1966年）に始まります。同年3月21日に設立総会が開催され、当時の厚生省に設立申請が行われました。そして、同年7月2日には厚生大臣より正式な設立許可を受け、社団法人として正式に発足しました。

所在地

協会の事務所は、〒102-0073 東京都千代田区九段北一丁目にある乳業会館内に置かれています。

事業内容

日本アイスクリーム協会は、日本の冷菓業界全体の質的向上と発展を目指し、多岐にわたる活動を行っています。その主な事業内容は以下の通りです。

製品の安全・安心確保と品質向上: アイスクリームや氷菓が消費者に安全に届けられるよう、衛生管理や品質に関する基準の設定や、製造過程における技術指導、啓発活動を行っています。また、製品のさらなる品質向上に向けた取り組みも推進しています。
生産技術の革新と普及: 業界全体の生産性を高め、より高品質な製品を効率的に製造できるよう、最新の生産技術に関する情報の収集、研究、会員企業への普及活動に取り組んでいます。
正しい知識の普及と啓発: アイスクリームや氷菓に関する栄養価、安全性、楽しみ方など、消費者に向けた正確な情報の提供や、学校などでの啓発活動を通じて、製品への理解を深めてもらうことを目指しています。これにより、安心して製品を楽しめる環境づくりに貢献しています。
市場の活性化と消費拡大: 消費者の皆様にアイスクリームや氷菓をより楽しんでもらうための「アイスクリームの日」などの記念日を設定したり、様々なキャンペーンやイベントなどを企画・実施したりすることで、市場全体の活性化と消費量の拡大に貢献しています。
業界動向の把握と情報提供: 生産量、消費動向、市場規模などの統計データを継続的に収集・分析し、会員企業や関係各所に情報提供することで、業界の健全な経営判断や将来の戦略立案を支援しています。
研究開発の推進: 衛生、品質、技術、栄養など、様々な側面からアイスクリームや氷菓に関する研究活動を支援・推進し、新たな知見の獲得や製品開発への貢献を目指しています。

会員構成

協会の活動は、様々な立場の会員によって支えられています。会員は、その形態によって主に四つの区分に分けられます。

正会員: 協会の運営の中心となる会員です。
特別会員: 日本を代表する多くのアイスクリーム・氷菓メーカーが名を連ねています。具体的には、赤城乳業、井村屋、江崎グリコ、オハヨー乳業、協同乳業、クラシエフーズ、ハーゲンダッツジャパン、フタバ食品、丸永製菓、明治、森永製菓、森永乳業、ロッテといった企業が含まれます。これらの企業は、製品開発から製造、販売までを手がける主要な事業者であり、協会の活動に大きな影響力を持っています。
団体会員: 北海道アイスクリーム協会、東北アイスクリーム協会、関東アイスクリーム協会、東海アイスクリーム協会、近畿アイスクリーム協会、中国アイスクリーム協会、九州アイスクリーム協会など、地域ごとのアイスクリーム協会が団体として加盟しています。これらの地域協会は、各地方における業界の連携強化や地域に密着した活動を担っています。
賛助会員: 日本アイスクリーム産業振興会などの関連団体が賛助会員として協会の活動を様々な形で支援しています。

結び

このように、日本アイスクリーム協会は、製品の安全・品質管理から技術開発、市場活性化、統計調査に至るまで、幅広い事業を通じて日本の冷菓業界の発展に不可欠な役割を果たしています。これらの活動は、消費者の皆様に安心安全で美味しいアイスクリームや氷菓を提供し続けるための基盤となっています。公式サイトやSNSなどを通じて、協会の活動やアイスクリームに関する情報を積極的に発信しています。

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