日本アカデミー賞主演女優賞

日本アカデミー賞主演女優賞について

日本アカデミー賞主演女優賞は、優れた映画女優の演技を称える賞です。毎年、対象となる作品の中から、傑出した演技を披露した5人の女優が優秀賞に選出され、その中から1人が最優秀賞を受賞します。この賞は、日本映画界において非常に高い権威を持つ賞として知られています。

選考基準

日本アカデミー賞主演女優賞の選考は、厳格な基準に基づいて行われます。選考の対象となる作品は、以下の条件をすべて満たしている必要があります。

対象期間（2023年の場合、1月1日から12月31日）に、東京地区の映画館で有料で初公開された40分以上の劇場用映画またはアニメーション作品であること。
劇場公開を目的として製作された新作で、東京地区の同一劇場で1日3回以上、2週間以上連続して映画館のみで上映された作品であること。
ドキュメンタリー、特別興行、イベント上映、再上映、映画祭のみで上映された作品は対象外となる。
モーニングショーやレイトショーのみで上映された作品も対象外。
同日を含め、先に配信（オリジナルビデオを含む）やテレビで放送された作品、またはテレビ放送を再編集した劇場版は新作とはみなされない。ただし、放送後に新たに撮影された部分が作品の大半を占める場合は新作として扱われる。
邦画・洋画の区別は、日本アカデミー賞協会の基準に基づいて判断される。

選考は、日本アカデミー賞協会の会員全員（2023年現在3950名）による投票によって行われます。まず、投票によって5名の優秀賞受賞者が決定し、その後、再度投票を行い、最優秀賞受賞者が決定します。

原則として、優秀賞は5名が選出されますが、同一人物が異なる作品で選出され、複数回優秀賞を受賞することもあります。過去には、第17回まで俳優個人に対して賞が贈られていたため、最優秀賞も複数人が選出されることがありました。しかし、第18回以降は、対象作品ごとの選考に変更されました。

受賞者一覧

過去の最優秀賞および優秀賞受賞者は以下の通りです。

1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代

（詳細な受賞者リストは、日本アカデミー賞公式サイトでご確認ください。）

記録

これまでに複数回受賞した主演女優や、最年少・最年長の受賞者など、様々な記録があります。

複数回受賞した主演女優
最年長・最年少の受賞者

その他

本部門の最優秀賞受賞者は、第22回以降、次回の授賞式の司会者を務める慣例があります。
『男はつらいよ』シリーズでは、倍賞千恵子さんが演じる諏訪さくら役で3回受賞しており、そのうち第4回で最優秀賞を受賞しました。
外国出身の女優では、ルビー・モレノ（フィリピン）、ペ・ドゥナ（韓国）、シム・ウンギョン（韓国）が受賞しており、シム・ウンギョンさんが最優秀賞を受賞しています。

脚注

注釈
出典

外部リンク

日本アカデミー賞公式ウェブサイト

もう一度検索