日本アニメーション協会

日本アニメーション協会：日本のアニメーション文化を牽引する団体

日本アニメーション協会（Japan Animation Association、略称：JAA）は、日本のアニメーション業界を代表する団体の一つです。1978年に、漫画家・アニメーション作家として名高い手塚治虫氏を初代会長として発足しました。アニメーションの普及・振興を目的とし、以来、日本のアニメーション文化の発展に多大な貢献を果たしています。

発足と歴史

JAAの前身となる組織は、1971年に久里洋二氏、月岡貞夫氏、岡本忠成氏、川本喜八郎氏らによって設立された日本アニメーション映画協会です。アニメーション作家や映画関係者を中心に、日本のアニメーション文化の発展と振興を目指して活動を開始しました。

1978年、より広い活動領域を視野に入れ、組織名称を日本アニメーション協会に変更。シンボルマークも変更されました。この変更は、アニメーション表現が多様化する未来を見据え、フィルム表現だけに限定されない活動への意欲を示すものでした。

その後、数多くのワークショップやフィルムフェスティバルを開催し、多くのアニメーターやクリエイターを育成しました。しかし、1989年に手塚治虫氏の急逝を受け、約10年間活動を休止します。

1997年、広島国際アニメーションフェスティバルの盛り上がりに触発され、会員による上映会「イントゥ・アニメーション」を開催。これを機に活動を再開し、現在に至ります。

協会の構成と活動内容

JAAには、劇場映画、テレビアニメ、インディーズ作品、CM、教育アニメなど、様々なジャンルのアニメーションに携わるクリエイターが所属しています。監督、演出家、脚本家、アニメーター、美術家、撮影者、評論家、研究者、教育者など、その専門分野は多岐に渡ります。

会員は、正会員、名誉会員、賛助会員の3種類で構成されています。正会員はアニメーションのクリエーター、名誉会員はアニメーション文化の発展に貢献した人物、賛助会員は協会の設立趣旨に賛同する個人や団体です。

JAAの活動内容は多岐に渡り、若手クリエイター育成のための映画祭、展示会、講演会、シンポジウム、ワークショップの開催、海外アニメーション情報収集、ホームページを通じた情報発信、著作権に関する勉強会の実施、アニメーション史の研究などがあります。また、国内外のアニメーション映画祭への協力、海外上映会への協力などを通して、日本のアニメーション文化の国際的な発展にも貢献しています。

イベントと歴代会長

JAAはこれまで、「新宿アニメーションランド」、「アニメ博覧会」、「イントゥ・アニメーション」、「杉並スペシャル」、「横浜」、「in 福島」など、数々のイベントを開催してきました。これらのイベントは、アニメーション作品の上映、ワークショップ、交流の場として、多くのアニメーションファンやクリエイターにとって貴重な機会となっています。

歴代会長には、手塚治虫氏（初代）、川本喜八郎氏（2代目）、古川タク氏（3代目）が就任し、日本のアニメーション界を牽引してきました。

まとめ

日本アニメーション協会は、日本のアニメーション文化の礎を築き、未来を担うクリエイターを育成し続ける重要な団体です。多様な活動を通して、日本のアニメーション文化のさらなる発展に貢献していくことが期待されます。その活動は、日本のアニメーションの歴史と未来を繋ぐ重要な役割を担っています。

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