日本アマチュアキックボクシング連盟

日本アマチュアキックボクシング連盟（にほんアマチュアキックボクシングれんめい）は、国内におけるアマチュアキックボクシングを統括・振興することを目的として設立された団体です。その事務局は、山梨県甲府市に置かれたマイウェイジム内に位置しています。

この連盟は、1999年8月に正式に発足しました。設立の中心的な役割を担ったのは、当時日本のプロキックボクシング界で大きな影響力を持っていたマーシャルアーツ日本キックボクシング連盟の理事長を務めていた山木敏弘氏です。山木氏は、プロ選手の育成のみならず、アマチュアレベルでの競技の普及と発展の重要性を認識し、本連盟の設立を主導しました。発足当初は、全国各地の14のジムが賛同し、加盟団体として名を連ねました。これは、当時としてアマチュアキックボクシングの組織化に向けた大きな一歩であり、競技の裾野を広げる上で重要な意義を持つものでした。

アマチュアキックボクシング連盟としての主な目的は、将来プロを目指す若い選手の育成基盤を確立すること、健康維持や体力向上を目的とする一般層へのキックボクシングの普及、そして安全かつ公正な競技環境を提供することにあります。公式戦や練習試合の開催を通じて、選手の技術向上と経験を積む機会を提供し、アマチュアランキング制度の導入なども検討されたと考えられます。また、指導者の育成やルールの統一なども重要な活動分野となります。

設立から十数年が経過した2013年、本連盟は組織的な再編を経験します。この年、国内の主要なプロキックボクシング団体の一つであるジャパン・キックボクシング・イノベーション（J-NETWORKが母体となった組織）の下部組織として位置づけられることとなりました。この移行により、プロ団体との連携を強化し、アマチュアからプロへのスムーズなステップアップの道筋を作る狙いがあったと考えられます。

現在も、ジャパン・キックボクシング・イノベーションと連携しながら、アマチュア選手の競技機会の提供や、キックボクシングの普及活動を続けているとみられます。アマチュア選手の健全な育成、競技力の向上、そして全国的なアマチュアキックボクシングの活性化が、引き続き重要なミッションであると言えるでしょう。安全な競技環境の維持や、競技ルールの遵守の徹底なども、アマチュア連盟としての重要な責務です。アマチュア大会の開催や、初心者向けのクラスの奨励などを通じて、より多くの人々がキックボクシングに親しむ機会を提供することが期待されています。アマチュア部門の発展は、競技全体の将来を左右する重要な要素であり、本連盟の活動は国内キックボクシング界の基盤を支えるものとして価値を持っています。将来有望な選手を発掘し、育成していくことも、アマチュア連盟の重要な役割の一つです。プロへの登竜門としての機能も果たしつつ、生涯スポーツとしてのキックボクシングの普及にも貢献しています。

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