日本アマチュア将棋連盟

一般社団法人日本アマチュア将棋連盟

一般社団法人日本アマチュア将棋連盟（略称：アマ連）は、プロ棋士組織である日本将棋連盟とは別に、アマチュア将棋愛好家を主体とした団体です。1977年8月、関則可氏らアマチュア強豪棋士によって設立されました。当初は東京都立川市に本部を置いていましたが、現在は三重県四日市市に本部を移転しています。

アマ連の目的と活動

アマ連の主な目的は、会員の棋力向上、将棋を通じた交流促進、そしてアマチュア将棋界の健全な発展です。そのため、様々な活動を行っています。

大会開催: 全国アマチュア将棋レーティング選手権、令和最強戦など、独自のレーティングシステム「公認R」を用いた様々な規模の大会を開催しています。他団体主催の大会への協力や協賛も行っています。
会員サービス: 会報誌「アマレン」の発行、会員証発行、レーティングデータの管理、会員限定の優待制度などを提供しています。
将棋普及活動: 将棋普及のためのボランティア養成、全国の将棋道場・同好会への支援などを行っています。
交流: プロ棋士や他のアマチュア将棋団体との交流・協力関係を築いています。
情報発信: 公式ウェブサイトを通じて、大会情報、レーティングデータ、詰将棋問題などを公開しています。

アマ連の活動は、本部である三重県四日市市を拠点に、全国各地の支部や協力団体と連携して行われています。

歴史

アマ連は設立以来、様々な変遷を遂げてきました。

1977年: 関則可氏らによって設立。佐橋滋氏が初代会長に就任。
1980年代: 読売アマ日本一決定戦（後の令和最強戦）の主催を開始。会報誌「将棋ジャーナル」を刊行。
1990年代: 会報誌「アマレン」の発行を開始。本部を三重県四日市市に移転。
2000年代: みなし法人を名乗り、活動を継続。大山康晴賞団体部門を受賞。
2010年代: 会報誌「アマレン」300号発行。一般社団法人化。
2020年代: 新型コロナウイルスの影響で大会中止が相次ぎましたが、令和最強戦などを再開しています。

主要大会

アマ連が主催・共催する主要な大会には以下のようなものがあります。

令和最強戦: 1980年代から続く歴史ある大会で、全国から多くのアマチュア棋士が参加します。
全国レーティング選手権: アマ連のレーティングシステムの中核を担う大会です。
朝日アマ名人戦: アマ連がレーティングシステムを提供協力している大会です。
* 女子アマ王位戦: 日本女子プロ将棋協会主催の大会で、2018年よりアマ連のレーティングシステムが導入されています。

これらの大会では、アマ連独自のレーティングシステム「公認R」が用いられています。

会員制度

アマ連は会員制を採っていますが、会員でなくても大会への参加は可能です。会員になると、会報誌の送付、レーティング登録料の免除、大会参加費割引などの特典を受けられます。会員数は約3000人とされていますが、正確な数は非公表です。

支部

アマ連にはいくつかの支部がありますが、正確な数は非公表です。支部は、本部への申請・認可を経て設立されます。

レーティングシステム

アマ連独自のレーティングシステム「公認R」は、イロレーティングを参考に独自に開発されたものです。大会や月例会での成績を元に、レーティングが更新されます。2016年には計算方法が変更され、レーティングのインフレが懸念されています。

大会形式

アマ連の大会は、スイス式トーナメントが一般的ですが、主催者によって形式は様々です。クラス分けを行う大会では、原則として総平手で行われますが、参加者確保のため駒落ち対局を行う場合もあります。

まとめ

アマ連は、アマチュア将棋愛好家のために様々な活動を行う団体です。独自のレーティングシステムや会員制度、そして全国に広がるネットワークを通じて、アマチュア将棋界の発展に貢献しています。今後も、アマチュア将棋界を盛り上げるため、活動を続けていくことでしょう。

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