大山康晴賞

大山康晴賞の概要

大山康晴賞は、日本将棋連盟が主催する賞で、将棋文化の振興と普及に大きく貢献した個人や団体を表彰しています。1994年に創設され、毎年、選考委員会によって受賞者が決定されます。受賞対象は、大きく分けて個人と団体の2つに分けられ、個人部門では普及活動に貢献した人物とマスコミ関係者から各1名ずつ、団体部門では1団体が選出されるのが一般的です。

受賞対象と選考基準

大山康晴賞の受賞対象は、将棋の普及・振興に多大な貢献をした個人および団体です。個人部門では、長年にわたり将棋の普及活動に尽力し、その功績が広く認められた人物や、将棋に関する報道を通してその魅力を伝えることに貢献したマスコミ関係者が対象となります。一方、団体部門では、将棋の普及・振興に積極的に取り組んでいる団体が選考されます。

選考基準は、応募者や推薦者の提出資料、これまでの活動内容、将棋界への影響力などを総合的に判断して行われます。選考委員会は、将棋界の有識者や関係者で構成され、厳正な審査を経て受賞者を決定します。

歴代の受賞者

大山康晴賞は、これまで多くの個人と団体に贈られてきました。受賞者には、将棋普及活動の第一線で活躍した棋士や関係者、将棋の面白さを広く伝えてきたマスコミ関係者、そして、将棋イベントの開催や普及活動を通して将棋界の発展に貢献してきた団体などが含まれます。以下に、一部の歴代の受賞者を紹介します。

第1回(1994年): 佐々木治夫氏、永井英明氏、天童市
第2回(1995年): 片浦頼三氏、越智信義氏、東急百貨店
第3回(1996年): 土岐田勝弘氏、神田山陽氏(浜井弘氏)、倉敷市
第4回(1997年): 浦口敬壽氏、齊藤榮氏、都筑総合学園
第5回(1998年): 中戸俊洋氏、宮崎カズエ氏、近鉄百貨店
第6回(1999年): 高橋太郎氏、島田正吾氏(服部喜久太郎氏)、天童青年会議所
第7回(2000年): 渥美雅之氏、井口昭夫氏、堺市
第8回(2001年): 本多冨治氏、大浦武生氏、銀天夜市実行委員会
第9回(2002年): 堀田正夫氏、田邊忠幸氏、百石町
第10回(2003年): 西沢一司氏、岩松良彦氏、日本たばこ産業
第11回(2004年): 川下静男氏、福本和生氏、日本公文教育研究会
第12回(2005年): 北村實氏、金田秀信氏、松坂屋
第13回(2006年): 乗本眞澄氏、山田史生氏、芝苑
第14回(2007年): 川嶋長一郎氏、中原伸之氏、日本盲人会連合
第15回(2008年): 渋谷守生氏、島田良夫氏、倉敷市文化振興財団、日本アマチュア将棋連盟
第16回(2009年): 角田千成氏、石川賢省氏、大阪府中・高等学校将棋連盟、船村徹氏(特別賞)
第17回(2010年): 立谷純一氏、榊久雪氏(坂出グランドホテル)、北九州市、詰将棋パラダイス
第18回(2011年): 石渡鉄信氏、中野英伴氏、富士通
第19回(2012年): 井上侃氏、藤枝学園、ほほえみの宿 滝の湯
第20回(2013年): 鬼頭孝生氏、村上義和氏、加古川市
第21回(2014年): 山崎将明氏、増川宏一氏、霧島酒造
第22回(2015年): 長田嘉郎氏、北村具房氏、JFEスチール株式会社西日本製鉄所
第23回(2016年): 広瀬修市氏、眞部利應氏、株式会社マイナビ、蓮華院誕生寺
第24回(2017年): 中平邦彦氏、高等学校文化連盟 全国将棋専門部、鳩森八幡神社
第25回(2018年): 許建東氏、眞田尚裕氏、株式会社囲碁将棋チャンネル、京急百貨店
第26回(2019年): 小池正夫氏、岡田宏道氏、藤田観光株式会社、野田市
第27回(2020年): 新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止
第28回(2021年): 八木下征男氏、瀧澤武信氏、株式会社リコー
第29回(2022年): 貫正義氏、公益財団法人東京都スポーツ文化事業団
第30回(2023年): フランク・レーヴェカンプ氏、御蔵島村

※上記は一部の受賞者です。詳細な受賞者一覧は、日本将棋連盟の公式ホームページ等をご確認ください。

大山康晴賞の意義

大山康晴賞は、将棋界の発展に貢献した個人や団体を顕彰することで、将棋文化の更なる発展を促進することを目的としています。受賞者の功績は、将棋界のみならず、広く社会に知られることとなり、将棋の普及と発展に大きな影響を与えています。 受賞者たちの活動は、将棋という文化を次世代へと繋いでいく上で重要な役割を果たしていると言えるでしょう。将棋界の未来を担う人材育成や、新たな普及方法の模索にも、大山康晴賞の存在は大きな励みとなっているはずです。

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