日本アルミ

株式会社日本アルミの概要

株式会社日本アルミ（にほんアルミ、英語名：Nippon Aluminium Corporation）は、かつて日本の大阪市淀川区に本社を置いていた企業です。この会社は、主にアルミ製品の加工に特化したメーカーであり、住友グループの一員として、住友軽金属工業の完全子会社として知られていました。

主力製品と事業領域

株式会社日本アルミは、幅広い分野でアルミニウムを用いた製品を手掛けてきました。特に、産業機器、サッシ、浴室ドア、そして各種アルミ資材の製造が主な事業内容です。これらの製品は、建設業や製造業など、さまざまな産業において利用されていました。

主要事業所

本社は大阪府大阪市淀川区三国本町3丁目9-39に位置し、東京支社は東京都墨田区両国2丁目10-8にありました。また、北海道、東北、名古屋、九州、盛岡に支店や営業所を展開し、全国的に事業を展開していました。

沿革

日本アルミの歴史は1901年にさかのぼり、当初は高木アルミニューム製造所として設立されました。その後、1906年には「日本アルミニューム製造所」と改称し、1928年には株式会社日本アルミニューム製造所として法人化されました。

1946年には商号を日本アルミニウム工業株式会社に変更し、1949年には大阪証券取引所に上場しました。この時期から企業として急成長を遂げ、1969年には日新アルミニウム工業と合併を果たしました。

1978年には事業の一部を分離し、日本アルミニウム建材株式会社を設立し、1991年には再度合併して株式会社日本アルミに商号変更を行いました。その後、2009年に住友軽金属工業の完全子会社となり、2009年度内に旧日本アルミは清算され、新たに三社の分社化が進められました。

2010年にはアルミ生活用品の製造から撤退し、さらに分割された製作所の株式を譲渡するなどの大規模な組織再編が実施されました。最後に、2012年7月1日には岩井金属工業株式会社に吸収合併され、株式会社ナルコ岩井へと改組されました。これにより、日本アルミはその長い歴史に幕を閉じました。

結論

株式会社日本アルミは、長い歴史を有するアルミ加工のリーディングカンパニーでしたが、変化する市場環境に適応する中で、最終的には他社との統合を経て消滅しました。住友グループの一部であり続けた日本アルミの事業は、今なおその影響を残し、アルミニウム産業の発展に寄与してきたと言えます。

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