日本テレビ報道局静岡駐在部

日本テレビ報道局静岡駐在部：設立から廃止までの経緯

日本テレビ報道局静岡駐在部は、1978年6月30日まで静岡県静岡市に設置されていた、日本テレビの報道局直轄の取材部署でした。静岡けんみんテレビ（現：静岡朝日テレビ）が開局するまで、静岡県全体のニュース取材を担っていました。

概要と歴史

1953年8月28日、日本テレビ放送網（日本テレビ）が日本初の民間テレビ放送を開始した際、その電波は静岡県の東部地域にも届いていました。そのため、日本テレビは当時の報道部に静岡駐在担当を置き、静岡県内の取材活動を行っていました。

1958年11月1日に静岡放送が静岡県初の民間テレビ放送を開始すると、番組に関しては静岡放送を通じて取材を行うようになりました。しかし、静岡放送は1959年8月1日にJNNに正式加盟し、ラジオ東京テレビ（現：TBSテレビ）主体のフリーネットに移行。同時にJNN協定が適用されることとなり、静岡放送を介した取材が困難になりました。

これに対し、日本テレビは報道部を報道局に昇格させると同時に、静岡駐在担当を報道局直轄の部署に再編し、対応しました。名称も報道局静岡駐在部へと変更されています。静岡駐在部は1966年4月1日にNNNが発足した後も、支局に昇格することなく活動を継続しました。ちなみに、静岡駐在部は読売新聞静岡支局が入っていた建物に同居していました。

1976年、読売新聞社が朝日新聞社と共同出資して静岡県民放送（通称：静岡けんみんテレビ）を設立すると、日本テレビは同局を通じて取材を行うようになりました。これにより、静岡けんみんテレビが開局した1978年7月1日をもって、静岡駐在部は廃止されました。

静岡けんみんテレビは日本テレビ系列とテレビ朝日系列のクロスネット局として開局しましたが、1年後の1979年7月1日にテレビ朝日系列のフルネット局となりNNNを脱退。日本テレビは同日に開局した静岡第一テレビを通じて取材を行うようになり、現在に至っています。

関連項目

日本テレビ那覇支局
日本テレビ長野支局
* 福岡放送長崎支局

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