日本テレビ系列平日昼の情報番組枠

日本テレビ系列平日昼の情報番組枠

日本テレビおよび、その系列であるNNS加盟各局が、毎週月曜日から金曜日までの昼食時を挟む時間帯、具体的には概ね12時から13時台にかけて編成している情報番組群を指します。この放送枠は、日本のテレビ放送史において長きにわたり、その時々の社会情勢や視聴者の関心に応じた様々な番組を提供してきました。

歴史

この放送枠の始まりは、日本テレビが開局から4年を迎えた1957年4月です。最初の番組として、主に女性向けの情報を取り上げた『婦人ニュース（第1期）』がスタートしました。この番組は土曜日にも放送されていました。

その後、1968年9月には、ワイドショー形式の番組として『お昼のワイドショー』が登場します。当初、参議院議員であった青島幸男と横山ノックがそれぞれ単独で司会を務めていましたが、間もなく二人体制となり、さらに中山千夏や八代英太といったタレント議員も補佐役に加わることで人気を確立しました。この番組からは、「女の事件」のような社会派企画や、「テレビ公開捜査」、「あなたの知らない世界」といったドキュメンタリーやオカルト的な企画など、多岐にわたるテーマが生まれ、多くの視聴者の関心を惹きつけました。司会は古今亭志ん馬 (6代目)や砂川啓介などに引き継がれましたが、1987年10月に19年間の歴史に幕を下ろしました。

1987年10月からは、山本厚太郎と泰葉を新たな司会に迎えた『午後は○○おもいッきりテレビ』が始まります。放送時間は12時から15時45分までと、この枠としては異例の長時間編成でした。しかし、開始から1年後の1988年10月には放送時間が13時55分までに短縮されます。そして1989年4月、司会がみのもんたに変更されたのを機に、番組は視聴率を大きく伸ばし、当時のフジテレビの看板番組であった『笑っていいとも!』と並ぶ昼の顔としての地位を確立しました。2007年には放送開始20周年を記念して『おもいッきりイイ!!テレビ』として番組内容と装いを一新しましたが、この頃から視聴率には陰りが見え始めます。

2009年、みのもんたが司会就任20年を機に番組を降板。番組は、当時平日午前中に放送されていた情報バラエティ番組『ラジかるッ』と統合する形で、『おもいッきりDON!』へとリニューアルされました。メイン司会には中山秀征が起用されます。しかし、わずか半年後の2009年10月には、番組が第1部と第2部に分割され、第1部が『おもいッきりPON!』（司会は日替わり）として独立。中山秀征司会の『おもいッきりDON!』は実質的に第2部のみの放送となり、これは2009年3月までの編成に近い形に戻ったことを意味します。さらに2010年3月29日には、司会はそのままに、22年半にわたり親しまれた「おもいッきり」の冠が外され、番組名が単に『DON!』へと変更されました。同時に、『おもいッきりPON!』も『PON!』と改題されました。

『DON!』は2011年3月25日をもって放送を終了し、その役割を引き継いだのが、同年3月28日に放送を開始した『ヒルナンデス!』です。南原清隆が司会を務めるこの番組は、従来のワイドショー形式ではなく、バラエティの要素を多く取り入れた情報番組として、現在に至るまで平日昼の顔として親しまれています。

この枠で放送された主な番組

『婦人ニュース（第1期）』（1957年4月 - 1966年10月）
『お昼のワイドショー』（1968年9月 - 1987年10月）
『午後は○○おもいッきりテレビ』（1987年10月 - 2007年9月）
『おもいッきりイイ!!テレビ』（2007年10月 - 2009年3月）
『おもいッきりDON!・第2部』（2009年3月 - 2010年3月）
『DON!』（2010年3月 - 2011年3月）
* 『ヒルナンデス!』（2011年3月 - 現在）

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