日本テレビ長野支局

日本テレビ長野支局について

日本テレビ長野支局は、1980年10月1日にテレビ信州（TSB）が開局するまで、長野県に設置されていた日本テレビ放送網の支局です。この支局は、長野県内における報道取材活動を円滑に進めるために重要な役割を果たしていました。

支局設立の背景

長野県で最初の民間放送局である信越放送（SBC）は、1958年10月25日に開局しました。当初、SBCは日本テレビとラジオ東京テレビ（現：TBSテレビ）とのクロスネット局としてスタートし、番組編成は基本的にフリーネットでした。しかし、ニュース系列については、SBCに出資していた朝日新聞社の関係から、JNN（JNN協定）に加盟していました。このJNN協定により、SBCは日本テレビ系の報道番組「きょうの出来事」を含むNNNの報道番組をネットすることができず、日本テレビを通じた取材活動も制限されていました。

このような状況下で、日本テレビはJNN発足後も報道局が直接取材を行っていましたが、1966年4月1日のNNN発足に伴い、長野県長野市に支局を設置し、そこからの取材に移行しました。この支局は、読売新聞の長野支局が入っていた建物と同居していました。

テレビ信州（TSB）の開局と支局の廃止

1979年12月3日、日本テレビ系列の単独局としてテレビ信州（TSB）が設立されることが決定しました。これにより、取材活動はTSBへと移行されることになり、TSBが開局した1980年10月1日をもって、日本テレビ長野支局は廃止されました。

TSBは開局から10年半の間、テレビ朝日とのクロスネット局でしたが、テレビ朝日は日本テレビとは異なり、TSB開局以前には長野県内に取材拠点を設けていませんでした。テレビ朝日の関連会社であるテレビ朝日映像が実際の取材活動を行っていました。

日本テレビ長野支局は短期間の存在でしたが、長野県における報道体制の変遷を語る上で重要な役割を果たしたと言えるでしょう。

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