日本データベース学会

日本データベース学会：データベース研究を推進する中心組織

日本データベース学会（DBSJ）は、2002年5月21日に設立された、日本のデータベース研究分野における主要な学会です。電子情報通信学会データ工学研究専門委員会(DE研)、情報処理学会データベースシステム研究会(DBS研)、ACM SIGMOD日本支部(SIGMOD-J)といった、これまで個別に活動していた関連団体を包括的に統合する役割を担っています。これにより、データベース研究に関する情報共有や連携が促進され、より広範な研究活動の展開が可能となりました。

DBSJの設立以前から、DE研、DBS研、SIGMOD-Jはそれぞれ独自の活動を行っていましたが、DBSJの設立によって、これらの団体との連携が強化されました。特に、会員制度においては、DE研、DBS研に所属する研究者はDBSJの会費が免除されるなど、重複会員を考慮した制度設計がなされています。SIGMOD-J会員についても会費免除が適用されますが、ウェブサイトへのアクセス制限などが一部設けられている場合があります。このような制度によって、研究者にとって参加のハードルが低くなり、多くの研究者や技術者がDBSJの活動に参加しています。

DBSJは、産学連携にも積極的に取り組んでいます。大学や企業の研究者、技術者間の交流を促進することで、研究成果の社会実装や、産業界からのフィードバックを活かした研究開発を支援しています。具体的な活動としては、共同研究の推進、ワークショップやシンポジウムの開催などが挙げられます。

学会活動の中核をなすのは、会員間の情報交換と研究発表です。DBSJでは、定期的な研究発表会やワークショップを開催しており、最新の研究成果や技術動向についての情報交換の場を提供しています。また、学会誌である『日本データベース学会論文誌』(オンライン発行)を発行することで、研究成果の発表と公開を支援しています。

DBSJの運営は、歴代の会長をはじめとする多くの会員の尽力によって支えられています。歴代会長には、データベース研究の第一線で活躍してきた著名な研究者が名を連ねており、その指導力と経験に基づいた運営によって、学会は着実に発展を遂げてきました。

2005年度からは、ACM SIGMOD日本支部と一体運営を開始し、国際的な連携も強化されています。これにより、国際的な研究動向の把握や、国際的な研究協力の促進に大きく貢献しています。

DBSJは、今後もデータベース技術の発展に貢献し、日本の情報社会の発展に貢献していくことを目指しています。会員の皆様、関係機関の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

歴代会長

2002年度：上林弥彦
2003年度 - 2011年度：増永良文
2012年度 - 2013年度：西尾章治郎
2014年度 - 2015年度：北川博之
2016年度 - 2017年度：清木康
2018年度 - ：喜連川優

刊行物

日本データベース学会論文誌（オンライン発行）

関連団体

電子情報通信学会
情報処理学会
Association for Computing Machinery (ACM)
* Special Interest Group on Management of Data (SIGMOD)

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