Special Interest Group on Management of Data

SIGMOD (Special Interest Group on Management of Data) について

SIGMOD（データ管理に関する特別関心グループ）は、Association for Computing Machinery (ACM) の傘下にある、大規模データ管理およびデータベースを専門とする分科会（Special Interest Group, SIG）です。このグループは、データ管理技術の進歩とデータベース分野の発展を促進することを目的として活動しています。

日本における活動

日本では、ACM SIGMOD 日本支部 (SIGMOD-J) が、日本データベース学会と密接に連携し、共同で運営されています。これにより、日本国内のデータベース研究者や技術者が国際的な動向を把握し、研究成果を共有する場が提供されています。

SIGMOD カンファレンス

SIGMODは、1975年から毎年、SIGMODカンファレンスを開催しています。このカンファレンスは、大規模データ管理およびデータベースに関する最も重要な国際会議の一つとして位置づけられており、世界中から研究者、技術者、開発者が集まり、最新の研究成果や技術動向について議論します。長らく北米での開催が中心でしたが、近年では欧州（2004年）やアジア（2007年）など、他の地域でも開催されるようになり、国際的な広がりを見せています。

PODS (ACM Symposium on Principles of Database Systems)

SIGMODは、SIGACT（アルゴリズムと計算理論を扱うSIG）およびSIGART（人工知能を扱うSIG）と協力して、ACM Symposium on Principles of Database Systems (PODS) という、データベースシステムの理論を扱うカンファレンスも主催しています。PODSは、1982年から開催されており、データベース理論の最先端の研究発表の場となっています。1991年以降は、SIGMODカンファレンスと共同開催されるようになり、両カンファレンスの参加者にとって、より包括的な情報交換の機会となっています。

SIGMOD の賞

SIGMODは、データ管理分野に顕著な貢献をした個人やグループを表彰するため、毎年いくつかの賞を授与しています。これらの賞の中で最も権威があるとされているのが、SIGMOD Edgar F. Codd Innovations Award（SIGMODエドガー・F・コッド革新賞）です。この賞は、関係モデルをはじめとする関係データベースの理論に多大な貢献をしたコンピュータ科学者、エドガー・F・コッド氏にちなんで名付けられました。この賞は、「データベースシステムおよびデータベースについて、その開発・理解・利用において永続的に価値があり、革新的かつ非常に重要な貢献」を表彰するものであり、データベース分野における最高の栄誉の一つとされています。

カンファレンスの開催地について

SIGMODカンファレンスは、長年にわたり北米を中心に開催されてきましたが、近年では欧州やアジアでも開催されるようになり、そのグローバルな影響力を増しています。開催地は毎年変動しますが、常に最新の研究成果が発表される場として、世界中の研究者や技術者から注目されています。

関連事項

• - 日本データベース学会
• - VLDB (Very Large Data Bases) - 超大規模データベースに関する国際会議
• - ICDE (IEEE International Conference on Data Engineering) - データ工学に関するIEEEの国際会議

外部リンク

• - ACM SIGMOD
• - ACM SIGMOD 日本支部

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