日本データ通信協会

一般財団法人日本データ通信協会について

一般財団法人日本データ通信協会（略称：デ協）は、電気通信分野における国家試験の実施、情報通信セキュリティ事業を主な活動とする団体です。元総務省所管であり、日本の情報通信技術の発展と安全な利用に貢献しています。

概要

デ協は、電気通信主任技術者やネットワーク接続技術者の育成を目的とした国家試験を実施するほか、情報セキュリティに関する事業も展開しています。その活動は、情報通信分野における人材育成から、セキュリティ対策、迷惑メール対策まで幅広く、日本の情報通信インフラを支える重要な役割を担っています。

役員

理事長（代表理事）：祖父江和夫
専務理事（業務執行理事）：髙嶋幹夫

沿革

デ協は1973年12月に設立され、その活動は時代とともに変化してきました。以下に主な沿革をまとめます。

1973年12月：設立
1983年1月：情報通信ネットワークの登録審査事務代行機関としての業務を開始
1985年4月：電気通信事業法に基づく電気通信主任技術者試験及び工事担任者試験の試験機関としての業務を開始
1987年2月：情報通信ネットワーク安全・信頼性対策実施登録審査業務を開始
1998年3月：情報通信ネットワーク安全・信頼性対策実施登録審査事務を終了
1998年4月：個人情報保護登録センター業務を開始
1998年6月：ウィルスコンサルティングセンター業務を開始
2000年7月：電子署名・認証センター業務を開始
2002年7月：迷惑メール相談センター業務を開始
2005年1月：Telecom-ISAC Japan（テレコム・アイザック推進会議）を編入
2005年2月：タイムビジネス認定センター業務を開始
2005年4月：電気通信個人情報保護推進センター業務を開始
2005年10月：個人情報保護登録センター業務を終了
2005年12月：ウィルスコンサルティングセンター業務をセキュリティ対策推進協議会（SPREAD）へ移管、情報通信エンジニア資格制度を創設
2006年2月：工事担任者養成講座（eLPIT）業務を開始
2006年5月：タイムビジネス推進部業務を開始
2006年6月：プライバシーマーク指定機関認定業務を開始
2007年2月：eLPITの科目受講制度を創設
2007年10月：工事担任者試験等インターネット申請受付システム（コンビニ支払）運用を開始
2008年10月：個人情報保護マネジメントシステムを構築
2009年6月：シンボルマークを制定
2012年4月：一般財団法人へ移行
2015年3月：電気通信主任技術者定期講習機関としての業務を開始
2016年7月：テレコム・アイザック部を一般社団法人ICT-ISACへ業務移管
2018年6月：タイムビジネス協議会をトラストサービス推進フォーラムへ改組
2021年7月：時刻認証業務の認定に関する規程の指定調査機関として業務を開始

事業内容

デ協の主な事業は以下の通りです。

情報通信人材育成本部
電気通信国家試験センター：電気通信主任技術者試験および工事担任者試験の実施
人材研修部：eLPIT（電気通信分野の技術者育成のための講座）の実施
情報通信セキュリティ本部
迷惑メール相談センター：スパムメールの申告窓口（日本産業協会も実施）

これらの事業を通じて、デ協は情報通信分野における人材育成と安全な情報通信環境の実現に貢献しています。

その他

2008年3月9日、「事業仕分け第2弾」において、仕分け対象枠の公益法人に選定されました。
長年、理事長職は旧郵政省、総務省の官僚出身者が務めていましたが、2008年4月からは学術研究者が就任しています。

関連項目

総務省
松野春樹（元理事長・元郵政事務次官）
石井多加三（元理事長・元郵政事務次官）
塩谷稔（元理事長・元郵政事務次官）

外部リンク

一般財団法人日本データ通信協会

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