日本ヒューレット・パッカード

日本ヒューレット・パッカード合同会社の概要

日本ヒューレット・パッカード合同会社（以下、JP HPE）は、エンタープライズ製品の製造・販売、及びソリューションサービスの提供を主業務とする日本のコンピュータ関連企業です。その起源は、横河電機とヒューレット・パッカード社との合弁企業である横河ヒューレット・パッカード株式会社にさかのぼります。2015年には親会社のヒューレット・パッカードが分社化し、JP HPEはヒューレット・パッカード・エンタープライズ（HPE）の日本法人として成り立ちました。加えて、同年にPCとプリンター事業は株式会社日本HPへ移管されています。

沿革

設立からの進展

JP HPEの歴史は1963年に始まります。横河電機の経営陣がアメリカを訪れ、ヒューレット・パッカード社との技術提携を結ぶことで、合弁企業横河ヒューレット・パッカード株式会社が設立されました。1969年にはコンピュータ事業に新規参入し、1990年にはプリンター事業も扱うようになりました。

企業名の変更

1995年、横河ヒューレット・パッカードは日本ヒューレット・パッカード株式会社へ社名を変更。しかし、1999年に横河電機との合弁を解消し、米国のヒューレット・パッカードの完全子会社となりました。2001年にはデジタル印刷機メーカーであるIndigo社を買収し、日本市場においても事業を展開しました。

近年の経営変化

2015年8月にはパソコン・プリンターの事業が株式会社日本HPに移管され、11月には新しいロゴマークに変更。2021年には、株式会社から合同会社へ組織を変更し、現在の日本ヒューレット・パッカード合同会社に至ります。

主要事業

日本ヒューレット・パッカードの主要な事業は、エンタープライズ向けのサーバー、ストレージ、ネットワーク機器などのハードウェアを中心としています。具体的な製品は、x86サーバー、UNIXサーバー、フォールトトレラントサーバー、各種ストレージ製品、ルータなど多岐にわたります。また、セキュリティ製品やオペレーティングシステム、管理ソフトウェアなどソフトウェア関連の事業にも力を入れています。

ソリューションサービス

JP HPEはただのハードウェア供給にとどまらず、システムやネットワーク管理のためのソリューションも提供しています。これにはビジネス・ITコンサルティング、システムインテグレーション、ネットワークインテグレーション、セキュリティソリューションが含まれ、企業のIT環境をトータルで支援する姿勢を持っています。

社会貢献とスポーツ活動

日本ヒューレット・パッカードは、企業活動だけでなく、スポーツ分野にも積極的に関与しています。特にラグビー部は、横河電機との合弁時代から続く伝統を持ち、全国社会人ラグビー大会への参加もあります。また、女子プロテニス大会「ジャパン女子オープンテニス」も支援していて、地域社会への関与も意識しています。

まとめ

日本ヒューレット・パッカード合同会社は、エンタープライズ市場での存在感を強め、各種製品やサービスを通じて、企業のITインフラを支える一方で地域への社会貢献にも力を入れています。

もう一度検索