日本メソヂスト教会

日本メソヂスト教会について

日本メソヂスト教会は、プロテスタントの教派の一つであり、1907年に設立されました。この教会は1941年に日本基督教団が成立する際に統合され、それ以来多くの信徒が教団内に留まっています。

歴史

日本メソヂスト教会は、アメリカに本拠を持つメソジスト監督教会、カナダ・ウェスレアン・メソジスト教会、南メソジスト監督教会の三つをメソジスト三派として組織されました。これらの教派は、特に宣教と教育に力を注ぎ、多数のキリスト教学校を設立しました。これには青山学院、鎮西学院、関西学院などの学校が含まれ、これらの教育機関は今日でも重要な役割を果たしています。

日本メソヂスト教会の合同に関する議論は早くから行われ、1888年には、アメリカ・メソジスト監督教会の総理であるR・S・マクレイがカナダ系教会との合同案を提案しました。これにより、監督制を堅持するという条件のもとに、合同の動きは継続され、その後南メソジスト監督教会も参加する意向を示しました。

1891年には、三派合同を促進するために機関紙『護教』が創刊され、日露戦争の影響で合同の機運が高まっていきました。1906年には、具体的な合同プログラムが策定され、1907年には合同総会が青山学院講堂で行われ、新しい教会が成立しました。新教会の初代監督には、本多庸一が選出されました。

年譜

• - 1784年: アメリカでメソジスト監督教会が設立。
• - 1873年: アメリカのメソジスト監督教会が日本に宣教師を派遣。
• - 1883年: 本多庸一が弘前でメソジストに転向し、日本年会を組織。
• - 1907年: 三派合同により日本メソヂスト教会が誕生。
• - 1912年: 教職者235人、教会144、会員数10558人となる。
• - 1941年: 日本基督教団成立に伴い、教団の第二部となる。

日本メソヂスト教会は、その設立後も教育事業に力を入れ、青山学院と関西学院の神学部を設立しました。また、出版事業にも注力し、教文館を設立して様々な宗教書籍の出版を行っています。

特徴

この教派は、メソジストの伝統を引き継ぎながら監督政治を採用しており、一人の監督に大きな権限が与えられていました。また、教育の重要性を強調し、様々な教育機関を経営してきました。これにより、多くの信者を育成し、教会の活動を広げてきました。

歴代監督

日本メソヂスト教会には数多くの歴代監督が存在しましたが、重要な人物として大貫文七、中田久吉、別所梅之助などが挙げられます。彼らは教会の発展に大きな貢献をしました。

参考文献

• - 中村敏著『日本における福音派の歴史』いのちのことば社、2000年
• - 高橋昌郎著『明治のキリスト教』吉川弘文館、2003年
• - 中村敏著『日本キリスト教宣教史』いのちのことば社、2009年
• - 守部喜雅著『日本宣教の夜明け』いのちのことば社、2009年

日本メソヂスト教会は、歴史的背景を持ちながらも現在に至るまで、信仰を持つ人々に寄り添った活動を続けています。

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