日本ユニバーサル航空

日本ユニバーサル航空株式会社

日本ユニバーサル航空株式会社（にほんユニバーサルこうくう）は、以前日本航空 (JAL) グループに属していた国内の貨物航空会社です。英文名称はJapan Universal System Transport Co., Ltd.で、略称は「JUST」となり、IATA航空会社コードは「YU」、ICAOコードは「JST」です。しかし、この航空会社は現在は清算されています。

設立と運航の概要

日本ユニバーサル航空は、1991年の1月10日に日本航空の子会社として設立されました。その際、ヤマト運輸（現在のヤマトホールディングス）や日本通運なども資本参加しており、設立初期から複数の物流企業が支援していました。初代の本社は、当時日本航空が運営していた東京支店の入居していた第二鉄鋼ビルで、そこに間借りする形で営業を開始しました。

設立初年度には、日本航空からボーイング747-200F型機（機体記号：JA8160）をリースし、カラフルな塗装が施されました。同年の10月16日には羽田空港と新千歳空港間で不定期貨物便の運航を開始し、続いて11月26日には名古屋から新千歳にかけての便も運航を開始しました。しかし、羽田空港の発着枠が不足していたことや、バブル崩壊による経済の低迷により、運航はわずか1年ほどで停止せざるを得なくなりました。

塗装デザインと機体について

JA8160の垂直尾翼には、同社のシンボルマークとしてクジラが描かれていました。このクジラは、IATAの2レターコードである「YU」にちなんで「ゆーちゃん」と名付けられていました。運航停止後も、JA8160は一定期間にわたりJALの貨物便、主に成田 - 香港線や成田 - サンフランシスコ線に就航していました。この機体は、1982年にパンアメリカン航空が貨物事業の撤退に伴い放出したタイミングで購入されたもので、元々は1979年に製造されたモデルで、通称「Clipper Golden Eagle」として知られていました。JA8160は747-221Fとして型式名が付けられています。

この機体は、2007年の9月に退役し、その後アメリカのカリッタ・エア (Kalitta Air) に売却されました。活躍の期間は短かったものの、日本ユニバーサル航空は、当時の貨物航空の一端を担っていた存在でした。

外部リンク

• - JHSDF livedoor base (廃棄航空コンテナ)
• - JUST資料室（グッズ） - ウェイバックマシン（2015年5月31日アーカイブ分）

日本ユニバーサル航空の歴史は、航空業界の変遷と経済状況の影響を体現したものとして、多くの教訓を私たちに与えています。

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