日本ユーラシア協会

日本ユーラシア協会は、日本とユーラシア地域（旧ソ連諸国）との間の相互理解と友好親善を深めることを目的とした市民団体です。

概要

1957年6月29日、元内閣総理大臣の鳩山一郎氏を初代会長として、日ソ協会という名称で設立されました。当初はソビエト連邦との民間レベルでの交流を促進することを目的としていました。しかし、ソ連崩壊後の1992年に、活動対象を旧ソ連諸国全体に拡大し、現在の日本ユーラシア協会へと名称を改めました。2024年には、斎藤治子元帝京大学教授が11代目の会長に就任し、新たな体制で活動を続けています。

略歴

1957年6月29日：日ソ協会が設立。鳩山一郎氏が初代会長に就任。
1992年9月：日本ユーラシア協会に名称変更。
1991年～1998年：ソ連崩壊後、ロシア、ウクライナ、ベラルーシ、リトアニア、ラトビア、エストニア、ジョージア、カザフスタン、ウズベキスタン、キルギス、トルクメニスタン、タジキスタン、モルドバ、アルメニア、アゼルバイジャンの各国友好協会と協力協定を締結し、交流を開始。
※旧日ソ親善協会（現：日本・ロシア協会）とは異なる団体です。

活動内容

東京本部を中心に、北海道、宮城、愛知、石川、大阪、京都、広島、神奈川、埼玉など、日本各地に支部を置き、それぞれの地域で旧ソ連諸国との交流を促進する活動を行っています。

各支部では、ロシア語講座の開催や、旧ソ連諸国の文化を紹介するイベント、現地の人々との交流を目的とした催しなど、様々な活動が展開されています。また、〈平和・人権・民主主義〉を基本理念とし、協会の趣旨に賛同する人であれば、誰でも会員になることができます。

主な実績

芸術家や民族舞踊団の招待公演：1957年以降、90回以上実施。
視察団や親善使節団の派遣・招待：1960年以降、160回以上実施。
民族友好大学やモスクワ大学、その他のユーラシア諸国への留学生派遣：1960年以降、約1000名を派遣。
ロシア、キルギス、カザフスタン等への日本語教師派遣：1993年以降、延べ35名を派遣。
日本ユーラシアフォーラムの開催
日ロ地域間交流フォーラムの開催
キルギス、カザフスタン、ロシアでの日本文化週間実施
ロシア語週間の実施
ロシア語コンクールの開催
日本国憲法第9条のユーラシア諸国語訳作成と平和活動
抑留者墓地の整備、保存、墓参団の派遣、平和友好の碑建立、シベリア抑留展の開催
ロシアおよびユーラシア諸国料理教室の開催
ユーラシアコーラス、バラライカ教室の開催
機関紙「日本とユーラシア」の発行（現在月刊）

日本ユーラシア協会は、長年にわたり、日本とユーラシア地域の友好関係を築く上で重要な役割を果たしており、今後もその活動が期待されています。

出典

日本ユーラシア協会

外部リンク

日本ユーラシア協会

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