日本ヨハン・シュトラウス協会

日本ヨハン・シュトラウス協会について

日本ヨハン・シュトラウス協会は、1975年に設立された、ヨハン・シュトラウスとその一家、そして同時代の作曲家たちの音楽を愛する日本の音楽愛好家団体です。ウィーン音楽の普及と、会員相互の親睦、そして海外の協会との交流を目的としています。

活動内容

協会の活動は多岐にわたります。

会報の発行：年4回、会報を発行しています。例会や行事の報告、コンサート情報、会員の近況などが掲載され、会員間のコミュニケーションを促進します。また、研究成果をまとめた冊子も発行しています。

例会の開催：ほぼ毎月、会員が集まる例会を開催しています。例会では、以下のような活動が行われています。
コンサート：毎年5月には「日本ヨハン・シュトラウス協会管弦楽団」による定期演奏会が開催されます。その他、著名な演奏家を招いてのコンサートや、小編成の室内楽コンサート、テーマに基づいたCD・レコードコンサートなど、様々な形式で音楽を楽しめます。2016年には、協会設立40周年を記念してウィーン楽友協会で演奏会を開催しました。
舞踏会：協会管弦楽団や「東京ヨハン・シュトラウス・アンサンブル」による生演奏で、ワルツ、ポルカ、カドリーユ、ギャロップなどのダンスを踊ります。定期的にサロンも開催し、ダンスの研究や練習も行っています。
ビデオ及び映画鑑賞会：演奏記録や、海外協会提供の映像、ウィーン音楽に関連する映画などを鑑賞します。
研究発表会：会員が特定のテーマに基づいて行った研究成果を発表します。
ゲストを囲む会：海外の演奏家などを招き、国際交流を行います。
その他：海外協会が主催するイベントに参加するなど、国際的な交流も活発に行っています。

歴史

協会は、ヨハン・シュトラウス2世の生誕150年にあたる1975年春、カール・ベームの提案により設立されました。指揮者の大町陽一郎と舞台芸術振興財団理事長の大屋政子を中心に、保柳健、大河平隆棟、村田武雄、山下喬、渡辺忠雄らが設立に尽力しました。設立から約20年間は、パイオニア本社内に事務局が置かれていました。

その後、会員参加型のスタイルに変化し、アマチュア演奏家による協会管弦楽団が定期演奏会を開催するようになりました。1985年からは新春舞踏会、1991年からは納涼ダンスパーティーが開催され、ウィーンの舞踏会を再現する試みがなされています。また、会員によるアンサンブルを楽しむパーティーなど、多種多様な催しが頻繁に行われています。

国際交流も盛んで、1983年からは各国のシュトラウス協会が持ち回りで開催する国際大会にも参加しています。1997年には東京で世界大会を開催し、海外から60名の参加者を迎えました。また、1985年にはエドゥアルト・シュトラウス3世、1986年にはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサート指揮者であるウィリー・ボスコフスキーが来日した際に協会を訪れています。

2015年には設立40周年を迎え、記念式典、コンサート、舞踏会、シンポジウムなどの記念行事が行われました。現在は、秋山和慶が名誉会長を務め、協会は活動を継続しています。

外部リンク

* 日本ヨハン・シュトラウス協会

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