日本人類学会

日本人類学会について

一般社団法人日本人類学会（The Anthropological Society of Nippon、略称：ASN）は、人類学上の事項を研究し、知識の交流を促進することを目的とした日本の学術団体です。1884年10月12日に設立された、日本で最も古い学会の一つであり、特に自然人類学に関連する分野の研究者を中心に構成されています。国内で唯一の自然人類学に関する学会としての役割も担っています。

設立の経緯

1884年、東京大学理学部の学生であった坪井正五郎ら10名によって「じんるいがくのとも」という団体が結成されたのが始まりです。このグループは、人類学の研究と情報交換を行うためのものでした。

学会誌の変遷

設立から2年後の1886年には、機関誌「人類学会報告」の第1号が出版されました。この機関誌は、その後「東京人類学会報告」「東京人類学会雑誌」、さらには「人類学雑誌」など、さまざまな名称で呼ばれるようになりました。機関誌の発行は、研究成果の発表と知識の共有において重要な役割を果たしました。

名称の変更

団体の名称は、時代とともに変化してきました。当初の「じんるいがくのとも」から「東京人類学会」へ、そして1941年には「日本人類学会」へと改称されました。この名称変更は、学会の発展と社会への貢献を反映したものです。

現在の活動

日本人類学会は、1998年から「Anthropological Science」という英文の機関誌を発行しています。これにより、国際的な研究交流を促進し、日本の人類学研究を世界に発信する役割を担っています。和文誌と英文誌の発行を通じて、国内外の研究者への情報発信を積極的に行っています。

まとめ

日本人類学会は、日本の人類学研究の中心的な存在として、長年にわたり重要な役割を果たしてきました。設立当初からの研究活動に加え、学会誌の発行や国際的な研究交流を通じて、人類学の発展に大きく貢献しています。

外部リンク

* 日本人類学会

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