日本信用情報機構

株式会社日本信用情報機構（JICC）

株式会社日本信用情報機構（にほんしんようじょうほうきこう、英語: Japan Credit Information Reference Center Corp. 略称: JICC）は、日本における重要な個人信用情報機関です。平成18年に改正された貸金業法によって、『指定信用情報機関』に認定され、個人の信用情報を一元管理する役割を担っています。

概要

JICCは、貸金業者に特化した信用情報機関として、2009年に設立されました。この機関は、元々株式会社テラネットが全国信用情報センター連合会に所属する33の情報センターから事業を引き継ぎ、商号を変更して設立されたものです。これにより、日本国内の個人信用情報の管理体制が強化されました。

情報登録期間

JICCは、各種信用情報に対して明確な登録期間を定めています。契約情報は契約が続いている間、および完済後5年間保持され延滞情報は延滞中、またはその解消後1年間保存されます。破産や民事再生、債務整理に関する情報は完済後5年間、申し込み照会記録は照会から6ヶ月間保持されます。また、契約を通じて得られた延滞情報や本人の申告情報は、他の信用情報機関とは一定の交流があります。

個人信用情報の開示方法

JICCが提供する個人信用情報の開示方法は、主に二つあります。一つは実際に開示窓口に出向く方法で、東京都台東区や大阪市北区に設置された窓口で行います。この際、開示手数料は500円（税込）です。もう一つは郵送での開示方法で、手数料にはいくつかの支払い方法があります。定額小為替証書を用いる方法や、クレジットカードでのオンライン支払いなどがあり、しかも他の機関とは異なり、VISAやMasterCardも利用できる点が特長です。さらに、スマートフォンを利用したインターネットからの申請も可能で、コンビニや銀行のATMなど複数の手段で手数料を支払うことができ、便利なシステムが整っています。

前身の信用情報機関

JICCの前身は、全国信用情報センター連合会に加盟していた33の信用情報機関です。この機関は消費者金融を専門とする企業と商工ローン会社によって構成され、1980年に全国信用情報センター連合会として知られるようになりました。意外にも、この連合体の中では、非専業の信販会社も1990年代から加わり、より多様な金融機関が信用情報を共有する仕組みが整いました。

沿革

株式会社シー・アイ・シーや、前年に設立された株式会社テラネット（初代）など、他の信用情報機関との連携を深める活動が本格化しました。特に2009年には、テラネットが全国信用情報センター連合会から事業を引き継ぎ、現在のJICCとして再出発しました。その後、同年に株式会社シーシービーを吸収し、信頼性が高い信用情報機関としてその役割を強化していきました。

おわりに

株式会社日本信用情報機構は、個人信用情報の重要性が高まる現代において、透明で安全な情報管理を実施し、消費者及び金融業界に重要な役割を果たしています。これからも、信頼性のある情報提供を通じて、社会全体の安心に貢献していくことが期待されています。

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