日本共産党第27回大会

日本共産党第27回大会の概要

日本共産党の第27回大会が2017年1月15日から18日にかけて、静岡県熱海市の伊豆学習会館にて開催されました。この大会は、2014年以来3年ぶりのものであり、過去3年間の選挙での成果を受けての重要な集まりでした。特に、2014年の総選挙、2015年の統一地方選挙、そして2016年の参議院議員選挙において、日本共産党が見せた前進や、野党と市民との連携が進展したことが大会の主なテーマの一つとなりました。

野党共闘の進展

大会では、民共共闘と呼ばれる非自民の野党連携に関する議論が活発に行われ、初めて他党の党首級が来賓として招かれました。参加者には、民進党の安住淳代表代行、自由党の小沢一郎代表、社民党の吉田忠智党首、さらには沖縄社会大衆党の糸数慶子前委員長が含まれ、各々が挨拶を行いました。このようなシンボリックな交流は、今後の野党連携強化への期待を示すものとなりました。

役員人事の決定

大会では、新たに中央委員会の役員人事が決定されました。新しい中央委員会は164名の中央委員と50名の准中央委員から成る214人で構成されています。特に注目すべきは、前回の大会後に書記局長として就任した小池晃と、副委員長の田村智子が再任された点です。

また、党内の政策を担当する書記局政策委員会の重要性が高まり、責任者には衆議院議員の笠井亮が指名されました。副責任者には参議院議員の辰巳孝太郎が就任し、常任幹部会委員に選ばれました。このような役員人事は、党内の実務を効率良く進めるための布石と考えられます。

特別視しない理念

大会においては、国会議員9名が准中央委員に選任され、党所属の国会議員全員が中央役員に就任する状況が生まれました。しかし、理論担当副委員長の浜野忠夫は、今後国会議員が増えた場合においても全ての国会議員を中央役員とすることはないと明言しており、特別視しない方針が堅持されることが示されました。

大会の結論

第27回大会は、以上のような内容を与えられ、多くの課題と希望が交差する集まりでした。党の新たな進展や野党共闘の強化が課題として語られる中、今後の日本共産党の動向には引き続き注目が集まります。また、役員人事が整うことで、実行力のある党運営が期待される様子も伺えます。今後、この大会で示された方針や方策がどのように具体化していくのかが重要な焦点となるでしょう。

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